【明治安田J1リーグ】東京ヴェルディ 0-1 FC町田ゼルビア(7月14日/味の素スタジアム)
キックの名手として知られた往年のデイビッド・ベッカムを彷彿とさせる正確無比なクロスが、FC町田ゼルビアを勝利に導いた。1か月半ぶりに先発復帰したSBの鈴木準弥が、右サイドからピンポイントの高速アーリークロス。東京ヴェルディのオウンゴールを呼び込み、ファンも大興奮となった。
注目のシーンは開始早々の6分だった。町田が細かいパス回しを見せると、ボールは右サイドに張っていた鈴木の下へ。鈴木は完全フリーの状態から中を確認し、大きく振りかぶってクロスを上げた。
鈴木の右足から放たれた高速のボールは、ボックス内のファーサイドへ。FW藤尾翔太が飛び込むとともに、東京VのDF谷口 栄斗も身体を投げ出してブロックを試みる。ただ、谷口の足にボールが当たってゴールへ吸い込まれ、オウンゴールとなった。鈴木はこれで今季4アシスト目(チーム2位)と高い攻撃性能を発揮している。
ベッカムを彷彿とさせる美しい放物線で高精度のクロスにはファンも興奮。SNSには「キック精度高すぎる」「アーリークロスえぐすぎ」「SJにこれだけ時間与えたら精度高いクロス入るよな」「やっぱりこの放物線がないと物足りないね」「鈴木準弥選手のクロスは一級品ですね!」「タイミング・コース・スピード、これは守りにくい」「美しいクロス」など称賛のコメントが目立った。
試合はその後、持ち前の堅守を貫いた町田が1-0で勝利。町田が“らしさ”全開で「東京クラシック」を制し、J1リーグ初昇格ながら23節を終えて首位をキープしている。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)