9月末までに実施される立憲民主党の代表選。続投の意向とみられる泉健太代表のほか、枝野幸男前代表や元厚労大臣の長妻昭政調会長、若手の重徳和彦衆院議員、小川淳也衆院議員などが候補として挙がるなか、最高顧問で元総理大臣の野田佳彦氏に立候補を望む声もある。
ABEMA的ニュースショーでは、ニュース検定1級に最年少で合格した14歳の松木孝太朗さんにインタビューを実施して「いまの立憲民主党で誰が一番党首に相応しい?」と質問を投げかけた。松木さんは「立憲民主党は野党第一党なので、もしかしたら次の政権になれるかもしれないという段階のなかで、政権交代して立憲民主党政権の基盤を築くという役割としては過去に総理も務めている野田氏が一番相応しいのでは」と、立憲民主党の野田佳彦元総理の名前を挙げた。
また、渋谷の街頭インタビューでも、30代から「立憲は批判だけはするが、実行力がなくて提案もしない。議員同士のまとまりがない。泉代表のままだと正直ダメで、民主主義を目指すのなら野田氏。前向きな提案が必要だ」との声が聞かれた。
松下政経塾の同期で、野田氏と盟友関係にある元民主党の静岡県知事の鈴木康友氏は野田氏待望論について「ちゃんと神輿を担ぐ人が出てくると彼は非常に力を発揮すると思う。そうした彼を支える人間が何人かいないと、おそらく相当難しい局面になると思う」とコメント。
野田氏本人は「自分でやろうとは全く思っていないが、政権交代のチャンスというのは滅多にない」と語り「私のときに手放したので悔しい、取り戻さないと。そのためになんでもやろうと思っているが、企画演出のほうがいい」と述べるにとどまった。
ジャーナリストの青山和弘氏は「野田氏が政権交代をして若手を登用した野田内閣を作って、育てていって次にバトンを渡せばいい。バトンを渡す中継者が必要、立憲には」と、野田氏が代表になるべきだとコメント。
さらに元衆議院議員の宮崎謙介氏も「自民党の中では誰が立憲の代表になったら嫌だ、手ごわいかといったら絶対に野田氏。これは間違いない」と言い切った。
野田氏は「なんとしても政権交代を実現するために私のできることはなんでもやりたいが、自分がとは決して思っていない」と考えを述べると、青山氏は「逃げちゃダメ。ちょっときついこと言うけどそこは覚悟を示して前に出て行かないと」と語気を強めた。
しかし野田氏は「そういうことも含めて、いまはまだ党勢拡大の時期で代表選の前。それはあまりあさましくみんなが手を挙げていって、あるいは現職はだめだと言っている組織は見透かされる」と語った。
さらに、青山氏は政権交代に何が必要なのかを真剣に考える必要があると指摘。野田氏が毎朝街頭に立ちビラ配りをしていることに触れて「もしかしたら古く見えるかもしれないけれど、全部SNSの空中戦になればいいってものではない。あれは都知事選の独特の選挙のシステムというのもあるので、ビラを配りとSNSをベストミックスさせていくことを考えていくのも大事」と私見を述べた。
鈴木氏の「神輿を担ぐ人が必要」といった発言については、青山氏は「どちらかというと(野田氏は)上に立つ人。周りに参謀がいたほうが光る人。野田氏を担いでチームとしてどう支えるかが上に上がっていくために必要、ということをおっしゃっているのでは」と推察した。
「その参謀は蓮舫氏なのか」という質問には「蓮舫氏や手塚仁雄氏だったが、今回の都知事選で2人とも傷ついた。このあたりも野田氏にとってはちょっと厳しい状況になった」と応じた。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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