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【映像】石破氏が決選投票で逆転負けを喫した2012年総裁選・結果
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 自民党総裁選が今年9月、3年ぶりに行われる。現総裁・岸田文雄総理が、出馬への意向を明らかにしない中、「ポスト岸田」は誰になるかという声も世間で広がり始めている。ANNが7月に実施した世論調査(全国18歳以上の男女2200人)では「次の総理大臣は誰がよい?」という問いに、自民党・石破茂元幹事長を推す声が27%を占め、2位の小泉進次郎元環境相(18%)に差をつけた。『ABEMA Prime』に出演した石破氏は、総裁選出馬に対して明確な意向を示さなかったが、派閥解散後に初めて行われる総裁選について言及。ひろゆきからは、過去に決選投票で敗れたこともあり「なんで議員に人気がないんですか?」と指摘される場面もあった。

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■自民党から総理を選ぶなら?世論の27%が“石破氏推し”

 石破氏は過去4回、総裁選に出馬している。1度目は2008年で5人中5位。ただ4年後の2012年には5人中トップの199票を集めたものの過半数に届かず、決選投票に。ここで安倍晋三元総理に逆転を許して敗れた。2018年にも安倍元総理と一騎打ちになったが敗戦。体調不良で安部元総理が辞任したことを受けて2020年に行われた総裁選にも出たが3人中3位となると、翌年にも行われたが河野太郎デジタル大臣の支援にまわり、自身は出馬しなかった。9月下旬にも総裁選が行われるという中、現職の岸田総理をはじめ、有力候補からは明確な出馬の意向が示されていない状況だ。

 番組内で石破氏は改めて意向を問われると「誰が何を言うか、まだ全然わからない時に、そんなことは言えない」としつつ、「これだけ長く国会議員をやって(年齢も)もう上から数えて7番目。いろいろ役職もやって、それだけの国民の期待値があることは百も知った上で、『私はそんなこと今更考えておりませんでした』もひどくはないか」と、含みも持たせた。

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■派閥解散の影響は?

 今回の総裁選を考える上で、大きなポイントと考えられているのが「派閥解散」だ。政治資金パーティー裏金事件を受け、党内に6つあった派閥のうち、麻生派を除く5つが解散。これまでの総裁選であれば、派閥による「票読み」があったが、解散を受けてどの議員がどの候補に入れるのか、また旧派閥の影響がどこまで残るのかが焦点の一つになっている。総裁選の出馬には、党所属国会議員20人の推薦が必要。これまでは派閥に属していれば、その意向に沿うという形も取れたが、今後は議員一人ひとりが「誰を推薦した」ということが明確になるというのが石破氏の論だ。「有権者に対して『私はこの人の推薦になりました』というのは結構重いこと。自民党総裁は実質、日本国内閣総理大臣。派閥など関係なく、この人とどんな自民党を作りたい、どんな日本を作りたいと有権者に語れないといけない」。ただし、派閥が解散したからといって、関係性まで全て解消されたとは言えず「長い人は何十年、短い人でも3年、そのグループにいたわけで、それがサッと消えてしまうほど、生易しいものじゃない」と付け加えた。

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■ひろゆきが直撃「石破さんを誰も議員が背負わないのはなんで?」

 派閥解散により混迷が予想される総裁選において、ひろゆきは世論調査でNo.1の支持を集める石破氏の現状について質問。「石破さんが総理になってほしいというのが一番多いのに、国会議員が石破さんを誰も背負わないというのは、やっぱり嫌われているのか」と直撃した。これには石破氏も「そうではないか。(理由が)分かれば苦労はしない」と苦笑いするしかなかったが、これまで同様であれば、仮に出馬したとしても同じく苦戦も考えられるところだ。石破氏は「石破であろうが“小石河”でいえば河野さんであろうが小泉さんであろうが、共にどんな自民党を作りたいか、共にどんな日本を作りたいかということで一致しないと、一緒にやってはいけない」と述べた。

 また、自身があまり言うべきではないとしつつも「結局、自民党員の1票って国会議員1人当たりの1票の2700分の1しかないよね、という声を今回あちこちで聞く」「やっぱり党員投票の比重を上げていかないと、“私たちが選んだんじゃないもんね”と党員が思ってしまう。自民党を支持していない人が自民党に投票しないのは当たり前だが、自民党が負けるときは、日ごろ自民党を支持している人が離れた時だ」と持論を展開した。

 現在、石破氏は入閣もせず、また党内の重要ポストにもつかなかったことから「党内野党」という呼ばれ方もした。その間に何を考え、今後何をしようとしていたのか。「先延ばしてきたことは、もはや許されない。最たるものは憲法(改正)。(安全保障は)国家の存立だ。それはずっと考えてきた」と切り出すと、続いて少子化対策を重視していると発言。「人口が80年経ったら半分以下になる。200年経ったら10分の1。秋田や青森、岩手や高知は人口あたりの、結婚するカップルが減っている。だから少子化の前に、母が少ないと書く『少母化』。非正規労働者が4割いて、所得が6割で、どうやって結婚して子どもを作れるのか」と説明した。

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 ひろゆきからは「非正規雇用を減らすとなると派遣会社が潰れて、大企業も人件費率が上がるとなると、経営財界からの献金は減る」と問われたものの、石破氏は「それがどうした」と即答。さらにひろゆきから「自民党はそれでお金を配ってやってきたわけじゃないか」と聞かれても「だから、それをやめたらどうかということだ」と言い放った。

 一連のやり取りに、ひろゆきは「そう言うから嫌われて、国会議員の票が増えないんじゃないか。石破さんは本当にそれをやっちゃうから、国会議員票が入らない。(現制度であれば)国会議員が石破さんに総理になってほしいと思ってもらわない限りはまた負ける。言っていることはすごく正論でちゃんとしているけど、それがゆえに国会議員からの信頼が薄い。これがなんともならないままなので、ちょっと1回ぐらい根回しとかしたらいいんじゃないか」と、笑みも入れつつ提案していた。
(『ABEMA Prime』より)

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