「この一週間頑張った報酬1800ドルが無事に今日振り込まれました」
【映像】時給5000円! 「AIに日本語を教える仕事」とは?
1週間で1800ドル、およそ29万円の報酬を得ているというXの書き込み。
何か怪しい仕事では?と思ってしまうが、この投稿をしたほげたろさんに話を聞いた。
ほげたろさんが行っているのはアメリカの会社によるフルリモートの仕事で「AIが作った日本語を採点・修正ポイントを指摘する」というもの。
ほげたろさんはアメリカ在住だが、「世界中から応募可能」とXに投稿しているように、世界各国どこからでも仕事ができるという。
ほげたろさんが「日本語ができることはもちろん、英語のやり取りもどうしても必要になってくる。また、チュートリアルなども英語だったりする」と話すように、ある程度の英語スキルは必要になるようだ。
そして、気になるのはその報酬だ。
「時給で31ドル(約5000円/1ドル160円換算)もらえる。本当に『岸田さん、頑張ってこのまま円安続けてください』という思いだ」(ほげたろさん)
時給5000円。そんなにもらえるのなら本業でもいいのでは…と思うが、ほげたろさんは副業でこの仕事をしている。
「副業じゃないとできない。(この仕事で)安定した収入を得るのは難しい。だからちょっと暇な時に見て、“お小遣い”をもらうような仕事の仕方になる」(ほげたろさん)
円安の今、日本に住みながらドル払いで給料を得ることができれば、非常に“お得な仕事”に見える。しかし、海外の仕事を受ける際の注意点はないのだろうか? 税理士の落合孝裕氏に聞いてみると…。
「海外とのやり取りの中の収入に関しても確定申告は必要だ。年間で20万円以下であれば申告する必要はないが、それを超える場合は雑所得として『発生時のレート』で申告することになる」
落合氏によると、国税庁は海外とのやりとりにおける申告漏れについても、厳しく取り締まるようにしているという。
申告の手間はあるものの、手軽にフルモートで稼げるこの仕事。ほげたろさんは、その楽しさにハマっているようだ。
「最初は本当にちょっと片手間にやっていたため、そんなに稼いでなかったが、仕事も多くあり、やってみたら結構儲かるため、のめり込んでいる。おそらく、AIの技術が進むと、また仕事が増えるのではと期待している」
ドル払いの“リモート出稼ぎ”について、経済アナリストの森永康平氏は「投資における『分散投資』は多くの人が意識しているが、所得・収入における『通貨分散』を意識している人は少なく、“差”がつくところだ」とした上で、「副業が可能であれば海外の仕事を自分から探す姿勢が大切だ」と指摘した。
「『海外の仕事なんてない・出来ない』と思っている人が多いようだが、ネットで探せば意外と見つかるはずだ。なぜなら、日本はまだ、世界から見ると経済が大きな国であり、『日本の市場調査をしたい』などといったニーズが転がっている。多くの人が過小評価しているようだが、実は日本人であることがアドバンテージになっている」
(『ABEMAヒルズ』より)
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