【WWE】RAW(7月22日・日本時間23日/グリーン・ベイ)
狂犬レスラーが、エプロンサイドから飛んできた相手を前代未聞の“殺人高速スピアー”で迎撃。ライバルレスラーを白目失神KOに追い込んだ。あまりにも衝撃的なレフェリーストップに「危険な状態」「大丈夫ですかね…」と放送席も困惑しきりだった。
WWE「RAW」で、イリヤ・ドラグノフとブロン・ブレイカーが対戦。サミ・ゼインの持つインターコンチネンタル王座への挑戦権をかけた決定戦は、暴走するブレイカーの殺人スピアーが炸裂して衝撃的な幕切れとなった。
数カ月前にプレミアム・ライヴ・イベントへのエントリーを見送られてからヘソを曲げ続け、手当たり次第相手をぶっ潰す“狂犬”となったブレイカー。特にドラグノフは下部団体NXT時代からライバルの一人とあって、いつになくハードな攻撃のオンパレードだった。
まずは両者セカンドロープでの雪崩式合戦、ブレイカーが競り勝つとリフトしたまま鉄柱ポストへと直接叩きつける鬼攻撃。さらに軽々とドラグノフをリフトしたまま放り投げてダブルニーと、先週の乱入時から徹底して腹部への攻撃を続ける。
ドラグノフもブレイカーのリフトを利用してDDT、さらに熱血スタイルの象徴ともいえる水平チョップ。バックブロー、延髄切り、得意のコンスタンティン・スペシャルからヒザ攻撃まで畳み掛けるが、負傷した肋骨が痛むのか、ダメージ箇所をかばうシーンが目立つようになる。
その後もエプロンでの「デスバレーボム」などドラグノフがブレイカー攻略を試みるが、その直後に悲劇が訪れる。エプロンサイドから場外のブレイカーめがけてダイブしたドラグノフに、なんとブレイカーが空中で「殺人スピアー」を仕掛けて迎撃。ただでさえ突進力に定評のあるブレイカーのイノシシのような突進をモロに、空中で被弾したドラグノフは痙攣しながら大の字。レフェリーが駆けつけるも、呼びかけに応じられず白目をむいたままレフェリーストップとなった。
まさかの事態に「対空スピア」「背骨が折れる」「こんなの貰ったら下半身不随に…」「カウンターで決まった」とファンも騒然。WWEでは異例の”試合続行不可能”の裁定にしばし会場のざわめきが収まらなかった。(ABEMA/WWE『RAW』)