俳優デビュー前の2011年に、バックパッカーとして友人と南米を巡るなど、以前より海外に目を向けてきた東出昌大。その背景には両親からの影響があることを、東出が明かす場面があった。
8月4日、『世界の果てに、東出・ひろゆき置いてきた』がABEMAにて放送された。言論界で大暴れする日本一ロジカルな男・ひろゆきを、論理の通じない過酷な世界に、10万円だけ渡して放り込んだらどうなるのか?そんなテーマのもと、アフリカ・ナミビアの砂漠に置き去りにされたひろゆきが、アフリカ大陸を横断する旅に密着した『世界の果てに、ひろゆき置いてきた』。その第2弾となる本作では、前回ひろゆきの旅のパートナーを務めた東出昌大が、エクアドル・プラタ島に置き去りにされ、南米を横断する旅に出発。ひろゆきは2日目から合流した。なお、使って良い移動手段はローカル路線バス、ヒッチハイクなど基本的に陸路のみとなっている。
この日の早朝、一行は鏡張りの絶景で知られるボリビア・ウユニ塩湖を再び訪問。前日に訪れた際は、雨不足の影響で水が張っていなかったが、奇跡的に大雨が降ったおかげで、美しい鏡張りの朝焼けを堪能できたのだった。その後は街へ戻り、かつてウユニから塩や鉱物を運んだ列車が投棄されている「鉄道の墓場」を見学。バスの出発時刻が近づき、同所から去ろうとしていたとき、ひろゆきが「バックパッカーって、別にやらなくてもいいことじゃないですか」と切り出した。低予算ゆえ、苦労も多いバックパッカーだが、東出はそのような旅が純粋に「好き」なのだという。さらに東出は「ひろゆきさんも以前おっしゃっていたように、僕も若いうちから日本が窮屈に感じていました」と告白。続けて「両親が若い頃から海外旅行に行っていて、外に出ろっていうタイプの人だったので、外に出た方が立派な人間になるためには良いんだろうなって思っていました」と語った。
ここでひろゆきが注目したのは、東出が口にした「立派な人間」という言葉。これについて東出は、司馬遼太郎の歴史小説『竜馬がゆく』に影響を受けたことを明かし、「坂本龍馬が何もない高知の城下町から、しかも下級武士からどんどん国を動かすような英傑になっていく。その英雄譚に心を踊らせて、自分もいつかビッグな人間になってやるみたいな、無鉄砲な野心は若い時ありました」と話していた。