【WRC】第9戦 ラリー・フィンランド(8月1日〜4日/デイ2=2日)
WRC(世界ラリー選手権)で、日本人として唯一トップカテゴリーに参戦するドライバー、勝田貴元がクラッシュを喫してデイリタイアとなった衝撃のひと幕に多数の反響が寄せられた。
「ラリー・フィンランド」は、近年のラリーのなかでも平均速度が高いグラベル(未舗装路)ラリーとされる。しかし、トヨタは過去6年で5勝するほど得意としており、今シーズン6勝目を目指していた。
今季からトヨタのフル参戦ドライバーとなった勝田も、初日デイ1で総合2位のタイムを刻み、好スタートの勢いそのままにデイ2に臨んでいた。SS(スペシャル・ステージ)4終了時点でも4位につけていたが、SS5では雨の路面で滑ってしまい、車体の右リアをコース脇の木にヒットしてしまう。
結果、右リアタイヤが外れかけた状態になりつつも、勝田はそのまま走行。タイヤを引きずりながらステージを最後まで走り切ったが、続くデイサービスへ向かうロードセクションで停車し、デイリタイアになってしまった。視聴者コメントも、「公道走行不可でリタイア」「タイヤの向きよ」「デロリアンみたいになってるやんけ」「タイヤが……!!」「タイヤがあっち向いてる」など、驚きと心配の言葉が並んだ。
勝田自身は、「ホームでしたし、昨年も表彰台に上がったラリーでもあったんで、自分が今持ってるポテンシャルを発揮して結果に繋げたいという思いはあったんですが……もっと何かできたと思うし、チームに申し訳ない気持ちでいっぱいです」と神妙な様子でインタビューに答えている。
チームがマシンを修理してくれたおかげでデイ3から復帰し、最終日のタイムで争われる“スーパーサンデー”ではエサペッカ・ラッピ(ヒョンデ)に次ぐ2位。最終のSS20ではステージ優勝を飾るなど意地を見せた。
(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2024』/(C)WRC)