【クラブ親善試合】チェルシー 2-4 マンチェスター・シティ(日本時間8月4日/オハイオ・スタジアム)
プレミアリーグの絶対王者であるマンチェスター・シティに、新たなスターが誕生しそうな気配だ。ノルウェー代表のFWオスカー・ボブが、チェルシーとのプレシーズンマッチで目にも止まらぬ超高速フェイントから左足でネットを揺らした。“ネクスト・メッシ”とも呼ばれる逸材のプレーにファンたちも大興奮だ。
昨シーズンにシティのトップチーム・デビューを果たしたボブは、公式戦26試合に出場して2ゴール・2アシストの活躍を見せた。21歳となって迎えた今夏のアメリカツアーでは多くの出場機会を得ると、自身4戦目となったチェルシー戦でファンの度肝を抜くゴールを叩き込んだ。
シティは2点リードで迎えた55分、ハーフウェイライン付近でボールを奪ってカウンターを仕掛ける。MFジェームズ・マカティーからのパスを受けたボフは、右サイドから得意のドリブルを仕掛けてボックス内へ侵入。鋭いフェイントからカットインして、対峙したイングランド代表のDFリーヴァイ・コルウィルの逆を突くと、目にも留まらぬ速さで左足を振り抜く。シュートはコルウィルの股下を抜けて、ニアサイドを突き破った。
高度なテクニックと21歳とは思えない落ち着きが融合したゴラッソにファンも大興奮。海外サポーターたちは、SNS上で「今年のボブは注目だ」「新たなスターの誕生だ」「すでに彼は非売品だね」「成長が楽しみだ」など多くの称賛を送っていた。
また地元メディアである『Manchester Evening News』は、ハットトリックを記録したFWアーリン・ハーランドとともにチーム最多となる個人採点8点と評価。寸評では「ゴールラインに沿った見事な走りはもっと評価されるべきもの。彼のゴールは、まさに自信に満ちた選手のそれだった。4試合に出場して2ゴール・3アシストと結果を残すなど、彼にとっては素晴らしいプレシーズンツアーとなった」と最大級の賛辞を送っている。
各世代別のノルウェー代表としても活躍してきたボブは、2023年のU-21欧州選手権にも出場。そこでの活躍についてイタリア紙『Gazzetta dello Sport』は「ノルウェーのメッシ」として紹介するなど、早くからその才能は世界的に注目されてきた。きたる新シーズンはさらなる飛躍に期待がかかる。
(ABEMA de DAZN/クラブ親善試合)