「ブランドスタートから7年目、会社設立5年目となるこのタイミングで、さらに成長する為のより良い選択肢を増やすことを目的として、同世代の片石くんが7年前に創業した株式会社yutoriと協業することになりました」(小嶋陽菜さん)
【映像】小嶋陽菜の会社を買収! 取材に答えるyutori片石社長(小嶋陽菜との2ショットも複数)
AKB48を卒業後、アパレルを中心としたライフスタイルブランド「Her lip to」を手掛けてきた小嶋陽菜さん。彼女の運営会社であるheart relationが資本業務提携を発表し、グループ入りすることになったのが、先日『ABEMAヒルズ』で特集したyutoriだ。
「5年後にブランド数を70個にして『若者帝国を作る』と発信している」(片石貴展社長)
次々とブランドの立ち上げや買収を繰り返し、およそ30のブランドを抱えるyutori。グループの一員として小嶋陽菜さんのブランドを迎え入れた経緯について、片石社長に話を聞いた。
「こじはるさんとは2018年の創業当初にお互い起業したてのタイミングで共通の知人を通じてお会いし、活躍をずっと見てきた。同じ時期に起業し、同じ成長率の会社であるheart relation社に注目していた。(今回)『新しい仲間が欲しい』というこちらのタイミングと『パートナーを探している』という向こうの部分がうまくかみ合った」
これまで、ストリートブランドを主軸としてきたyutori。ターゲット層を拡大する上で、若い女性の支持を集めるheart relationは、新たなマーケットを広げる大きな力になると片石社長は話す。
「ワンブランドというある種リスクのある戦略でずっと右肩上がりで成長しているのは半端じゃない。血と汗と涙の賜物というか、そこへのリスペクトがものすごく大きい。芸能界でも第一線で活躍しながら、アパレルや起業家として別の軸でも大きな規模をゼロから作り上げた人は少ない。そうした物語にyutoriが参画できるのは光栄なこと」
アイドル時代はおっとりとした印象も強かった小嶋さんだが、片石社長は経営者としての彼女の一面についても言及する。
「普段は割と脱力しててマイペースだが、締めるべきところではしっかりと締めるし、点決めるところでは絶対点決める。経営者としての緊張と緩和の持ち方は僕と似ている部分がある。純粋にめちゃめちゃコミットしており、1つ1つの細かいところまで責任感を持ちながら作り上げる気持ちが強く、その点は僕の経営のやり方とは違って、そこもすごくいい」
株式取得にかかる費用はおよそ17億円と、yutoriにとって最大規模となる今回の挑戦。子会社化しグループ入りすることになったものの、今後も独立した存在としてブランド運営が続くという。
「yutoriでのマーケティングや商品企画の成功事例などのノウハウを共有するが、意思決定にはお互いに強制的に介在することはない。情報は共有するが、取捨選択するのは各社というイメージ。これだけ魅力的な会社は少なく、heart relationのような会社は二つとない。また違う魅力ある会社を大きいサイズで仲間に入ってもらってとにかくどんどん大きくしていきたい。日本統一、そのような心持ちで邁進していきたい」
yutoriはheart relationの株式を51%取得し子会社化した。取得価格はおよそ17億円。
一方で、先日『ABEMAヒルズ』で片石社長を取材した際、以下の言葉にSNS等で大きな反響が寄せられている。今の若い世代、yutoriや片石社長に魅力を感じる人々に刺さっているのだ。
「今の世の中には責任感がない。“〇〇ハラスメント”みたいな言葉や表面的な『多様性』などの言葉が全員の好きなように解釈されて一人歩きしている。その結果、上司は怒りづらくなり、怒られたくない部下との関係の中で人間的な成長が軽視されている。しかし、本来仕事は人間的に成長するための手段であり、(僕たちは)若いからこそあえて踏み込んで互いに成長しようとしている」
(『ABEMAヒルズ』より)
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