勤務実態のない公設秘書の給与を国からだまし取った疑いで、家宅捜索を受け、自民党を離党した広瀬めぐみ参院議員について、元自民党議員らが言及した。
だまし取った金額は、おととしから去年にかけて数百万円にも上る疑いがあるという。この疑惑は今年3月に週刊新潮が報じ、その際に広瀬氏は「事実無根で、名誉棄損で訴える」などと疑惑を完全否定する声明を出していた。しかしその後の取材で、勤務実態がないとされる公設第二秘書の夫である公設第一秘書が「広瀬氏の指示で給与を渡した」という趣旨の発言をしている。その後、広瀬氏はこの件を受けて、離党届を出し受理されたという。
元衆議院議員の宮沢博行氏は、参議院議員の辻元清美氏による秘書給与流用事件を引き合いに出し「過去にこういった事件がありましたし、親族が公設秘書になるのはなるべく避けようという状況になってきている中で、こういうことがまだあるのかと、信じられない」とコメント。
元衆議院議員の宮崎謙介氏は「初当選した2012年、12年前には、永田町にずっといた秘書から『寄付という形で事務所に入れさせる方法があります』と実は提案されたことがある。どうしますか?と言われたが、『そんな昔のやり方はやめましょう』と言って。危ないし、そもそも辻元氏の話もあったからダメだよと言って、うちの事務所やらなかった」と自身の経験を語りつつ「あれから12年が経っているが、まだこういうのが横行しているのかと。こんな古典的なことをやっていたのかと驚いている。これは相当危険なこと、やばいことだと思う」と苦言を呈した。
また、政治ジャーナリストの青山和弘氏は「“赤ベンツ不倫”の話もあり、法に抵触するような話ではないが、これ(給与詐取疑惑)は完全に法律違反。国会議員としてあるまじき行為」と一刀両断。続けて「ただ結局、自民党は離党したが議員辞職はしていない。刑が確定するまでは議員を続けられる。広瀬氏は4年の任期が残っているので、その間ずっと歳費が払われ続けるという可能性もあるわけで、これは非常に政治不信につながる由々しき問題だ」と訴えた。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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