【明治安田J1リーグ】ガンバ大阪 0-0 FC東京(8月7日/パナソニックスタジアム吹田)
“浪速の重戦車”のゴリゴリ・ドリブルが封じられた驚きのシーンだった。肉弾戦で他を寄せ付けないガンバ大阪のFWウェルトンがFC東京戦でドリブル突破を狙った次の瞬間、相手選手の足に引っかかって転倒。解説を務めた加地亮氏も「ファウルを取られてもおかしくなかった」という物議を醸すシーンにファンたちが反応している。
注目のシーンは、ゴールレスで迎えた50分だった。G大阪のウェルトンが左サイドで強烈なショルダーチャージによってマイボールにすると、迷いなくドリブルスタート。FC東京のMF高宇洋に向かって突進していき、鋭いボディフェイントを駆使して縦突破を仕掛けた。
すると、次の瞬間にウェルトンは倒されて、得意の重戦車ドリブルは止められてしまった。しかし、ウェルトンはこの接触に納得のいかない様子。ピッチに座ったまま両手を広げて主審に抗議の意を示す。それでも判定は覆らず、最後は頭を芝生に付けて不満を露わにした。
それもそのはず。中継に映し出されたリプレイ映像では、確かに高の右足がウェルトンの右足に接触し、突破を妨害しているように見える。これを見た解説の加地氏は、「ファウルを取られてもおかしくないかなという感じがしましたね」コメント。現役時代に何度もドリブラーと対峙してきた往年のサイドバックは冷静に見解を述べている。
この局面に対してはサッカーファンも反応。SNSには「これでファウルないんかい」「これはファウルとっていいやろ」「これはファウル取れよ」「その直後のガンバのファウルはとるんかい」「身体が強過ぎてファウル取ってもらえんのはかわいそすぎだろ」などウェルトンに同情するコメントが目立った。
ウェルトンはその後も強靭なフィジカルコンタクトで相手を弾き飛ばしながら突破する力強いドリブルを連続披露してチャンスを作ったが、FC東京のGK野澤大志ブランドンがビッグセーブを連発したこともあり、試合はスコアレスドローで終了。勝点1に留まったG大阪は順位を2位から3位に落としている。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)