【クラブ親善試合】サウサンプトン 1-1 ラツィオ(日本時間8月8日/セント・メリーズ)
プレシーズンマッチとは思えない光景だった。サウサンプトンのMFカルロス・アルカラスがラツィオ戦で、味方に詰め寄る相手に対して二度に渡りど突くと、乱闘に発展して退場処分となった。ファンも驚きの反応を見せた。
新シーズンを前にチームの完成度をテストする強化試合でまさかの事態となった。1-1で迎えた59分だった。ハーフウェーライン付近でラツィオのMFマッティア・ザッカーニがドリブルを仕掛けると、サウサンプトンのMFシェイ・チャールズが激しいタックルを敢行してファウルの判定となった。
この直後、「何してくれてんだ」と言わんばかりにラツィオのMFダニーロ・カタルディがチャールズに詰め寄る。それを見たサウサンプトンのアルカラスが勢いよく走ってくると、カタルディの胸元をど突いて両者取っ組み合いに。揉みくちゃになる中、止めに入ったDFアレッシオ・ロマニョーリとアルカラスのバトルに変わると、ロマニョーリが首を掴んでアルカラスを投げ飛ばす。両軍の選手とスタッフが入り混じる乱闘に発展してしまった。
サウサンプトンの新戦力であるDF菅原由勢はこの日控えだったが、この騒動にベンチを飛び出してピッチへ。興奮する選手たちを仲裁していた。先に手を出したアルカラス、それに応戦してしまったロマニョーリが退場処分に。シーズン前の貴重なテストマッチを両チームは10人での戦いを余儀なくされた。
この乱闘騒ぎは日本のSNSでも話題に。「今のどう考えてもセインツ(サウサンプトンの愛称)が悪いやろ」「ロマリョーニ退場は納得いかんわ」「アルカラス大暴れ」「なんであんな勢いでつっこんできたの?」などの声が出ていた。
さらに現地のファンからは、「完全にクレイジーだ」「アルカラスはレッドカードが出るまで素晴らしいプレーを見せた」「もっとこういうメンタリティーの選手が必要」「ついにアルカラスが暴れた」「親善試合でレッドは惚れるぜ」などの投稿も出ていた。
新シーズンからプレミアリーグに昇格するサウサンプトンは今夏、菅原、高岡伶颯(渡英は2025年の予定)、松木玖生(トルコのギョズテペに即レンタル)と3人の日本人選手を獲得。この試合で菅原は、86分から出場するもボールに触れることなくタイムアップとなったが、チームメイトの乱闘騒ぎには驚いたことだろう。なお、試合は1-1の引き分けで終了している。
(ABEMA de DAZN/クラブ親善試合)