【クラブ親善試合】トッテナム 2-3 バイエルン(8月11日/トッテナム・ホットスパー・スタジアム)
まさに一触即発だった。トッテナムのFWウィル・ランクシャーの激しいファウルを皮切りに、激昂した両チームの選手が入り乱れたが、あと一歩のところで仲裁が入って乱闘を回避した。この瞬間にはファンも驚いた様子だった。
新シーズンに向けた最終調整の場であるが、試合終盤に“らしくない”シーンが訪れる。2-3とバイエルンの1点リードで迎えた90 + 2分、事の発端はトッテナムの若手FWの激しすぎるチャージを仕掛けたことだった。
1点を追いかけるトッテナムが右サイドから攻め込むも、相手に阻まれてボールを奪われてしまう。すると次の瞬間、ボックス内中央にいたFWランクシャーがボールを持つバイエルンMFジョアン・パリ―ニャに猛然とプレスを掛ける。パリ―ニャはこれを察知して素早く味方にパスを出したが、ランクシャーはボールがないにもかかわらずパリ―ニャに向かって突進し、足ごと刈るレイトチャージを見舞った。パリ―ニャは足を抑えながら倒れ込み、主審はファウルを示した。
その直後、バイエルンのFWキングスレイ・コマンは怒りを露わにしながら味方を削った張本人に詰め寄って異議を唱えた。主審がなだめるも、今度はトッテナムDFロメロが駆けつけてFWコマンに応戦する。両者が引きはがされて距離をとるなか舌戦が始まった。小さな火花が段々と大きくなり、ピッチには喧嘩上等ムードが広がる。
いつ手が出てもおかしくなかったが、トッテナムMFロドリゴ・ベンタンクールとDFミッキー・ファンデフェン、バイエルンのMFコンラッド・ライマーがギリギリで仲裁に入る。最後は古巣対戦のハリー・ケインがかつての戦友をなだめて、なんとか乱闘を回避。結果的にFWコマンにはイエローカードが提示された。
プレシーズンマッチらしからぬ雰囲気についてファンは「PSMだぞw」「ヒヤヒヤするわ」「気合いが違う」「バチバチやん」「キレすぎだろ」「新シーズン前になにしてんねん」「そんなにイライラすんなって」とコメントしている。
試合はキックオフから25秒後にトッテナムが先制するも、ビルドアップでのミスとセットプレーからバイエルンに2-3と逆転負けを許す結果となった。(ABEMA de DAZN/クラブ親善試合)