■結婚6年目も性交渉なし「私は普通じゃないのかな?って」
「夫婦間で一度もセックスをしたことがない」と語るのは、結婚6年目のクリオネさん(30代女性)。交際中から一度もパートナーと性行為をしたことがないが、拒否していたわけではないという。「結婚後も何回かチャレンジしたが、その度にできない経験が積み重なり、『私、普通じゃないのかな?』と思ってしまった。“当たり前に夫婦は性行為できるはず”との考えがある中で、誰にも言えず悩んでいた」と明かす。
できない理由はわかっていないものの、「いろんなものを積み重ねた結果だと思うが、知識と経験不足が大きいと思う。避妊具にサイズや種類があることも、扱い方も知らなかった。調べた当時は正しい・質の高い情報に出会えず、『自分たちにはちょっと違う』と感じた」という。
貞操観念は「わりと高いほう」だったとも振り返る。「できないことを重大だとは思わず、結婚したらそのうちできるだろうと大きく構えていた。むしろ『なんてちゃんとした人なんだろう』『すごく良い人だな』と惹かれたポイントでもあり、結婚を決めた」。
一方、「性交渉ナシでよかった」と感じる点として、“するのが当然・義務”の罪悪感から解放されることや、性交渉以外の愛情表現を大切にするようになり、日々の会話など2人の時間が充実することなどを挙げる。また、「無理をしない、ありのままの自分たちを生きられる」「子どもをつくるかつくらないか真剣に考えられる」こともあるということだ。
■クリオネさん「“自分たちなりの夫婦の形”を作りたい」

