【写真・画像】伊藤健太郎(27)「俺は一体何をしているのだ?と迷子になる事も多かった」多忙すぎた20代前半…好青年キャラから脱却した現在地 1枚目
【映像】伊藤健太郎がミステリアスな“同級生”を演じる『透明なわたしたち』特報
この記事の写真をみる(4枚)

 俳優デビュー10年という節目を迎えた伊藤健太郎(27)は自らを「役者1年生」だと採点し、30歳までの残り3年間が勝負だと襟を正す。『Winny』の松本優作が脚本・監督を担い、ヒットメーカーの藤井道⼈がプロデュースする連続ドラマ『透明なわたしたち』では、都会の闇を彷徨う謎の存在・喜多野雄太を好演。2024年の渋谷でとある凶悪事件が起こる。事件の犯⼈が⾼校の同級⽣であると直感した週刊誌ライターの碧(福原遥)は、疎遠になっていた高校時代の仲間たちと再会するのだが…。俳優復帰以降、野心的な役柄に挑戦する伊藤は、現在の姿勢を「猪突猛進」と表す。その真意を聞いた。

【映像】伊藤健太郎がミステリアスな“同級生”を演じる『透明なわたしたち』特報

地元の友達との関係はバロメーター「そこを切り離したら人として終わっている時」

【写真・画像】伊藤健太郎(27)「俺は一体何をしているのだ?と迷子になる事も多かった」多忙すぎた20代前半…好青年キャラから脱却した現在地 2枚目
拡大する

──怪しい存在の喜多野雄太を演じる上ではどのような工夫を?

セリフが極端に少なかったので、セリフという武器がない分、どう戦っていけばいいのか考える時間が物凄く楽しかったです。見た目、表情、体の動き、背中、体全体を使って喜多野雄太を表現しようと。そこは遣り甲斐と同時に普段とは違う難しさも感じました。工夫したのは学生時代と現在の姿勢の違いです。学生時代は割と胸を張って歩いているけれど、現代では猫背で目線も伏し目がち。物語が進む中で心の揺れ動きが見えてきますが、背筋が伸びたり、視線が上がったり、過去の自分と現在の自分を行き来するような時もあります。視聴者の方にどこまで伝わるかわかりませんが、見えないところでの細部の積み重ねがキャラクターを活かすものだと思っているので、細かく見てもらえたら嬉しいです。

──今回のドラマの「地元の友人」というキーワードも伊藤さんにピッタリです。地元愛は今も変わりませんか?

はい。その感覚はいまだにあります。昨日も地元の友達と一緒にいて、昨日もというか基本的には地元の連中とばかりいます(笑)。そのスタンスは変わらないし、自分がそこを変えたらたぶんよくない人間になっているなというバロメーターでもあります。地元の友達がどう考えているかわかりませんが、僕としてはそこを切り離したら人として終わっている時だと思うので、地元の友達との関係性はこれからも大切にしたいです。

──学生時代の友人と仕事を通して出会った友人とでは違いがありますか?

同業の方々と親しく付き合うこともあります。でも仕事を通じて出会った人との友情と地元の友達との友情関係は違います。俳優の知り合いはあくまで仕事仲間であり、どこか同じ役を競い合うライバルという意識もある。もちろん一緒にいて切磋琢磨するという部分でいい面もありますし、同じ業種の中に親友と呼べる人はいます。でも地元の友達は何の利害関係もなくて、10代で出会った頃のそのままでいてくれるわけですから。気持ち的にも凄く楽なんです。

30歳までの3年間は猪突猛進「襟を正してすべてに向き合っていく」

【写真・画像】伊藤健太郎(27)「俺は一体何をしているのだ?と迷子になる事も多かった」多忙すぎた20代前半…好青年キャラから脱却した現在地 3枚目
拡大する

──伊藤さんは今年俳優デビュー10年という節目を迎えますね。

10年…。そう言われて「あ、そうか」と思ったくらいなので実感はないです。お芝居に関して数字は気にしていないし、言ってしまえばいつまでたっても役者1年生の気分。俳優デビューから10年経過しようが大した芸もないし、芸歴と誇れるほど何かを成し遂げた実績もないですから。やっぱり役者1年生です。

──しかも30代へのカウントダウンも始まっています。残りの20代をどう過ごしていきますか?

僕は今27歳で、30歳までの残り3年間は今の自分にとってとてつもなく大事な時間になるとの自覚を持っています。この3年間でやったことが、その後40、50、60と俳優を続けていこうとする上でも相当大きなウェイトを占めていくだろうと感じています。

──そのような自覚を持つ理由とは?

活動自粛期間を経て、最近では色々なお仕事に呼んでいただけるようになりました。色々な状況がいい方向に変化してきた事を実感する中で、伊藤健太郎ってこの作品に必要だったなと思っていただきたい。だからこそこの3年間は本当に大切。本気で気合を入れて一つ一つの仕事をしていかないと残れないという事を自分に言い聞かせて、襟を正してすべてに向き合っていくつもりです。冗談抜きに本気で色々なチャレンジをしていかなければならないし、学んでいかなければならない。30歳までの残り3年間は猪突猛進で気合いを入れて歩まなければと思っています。

【写真・画像】伊藤健太郎(27)「俺は一体何をしているのだ?と迷子になる事も多かった」多忙すぎた20代前半…好青年キャラから脱却した現在地 4枚目
拡大する

取材・文:石井隼人
写真:You Ishii

ABEMAオリジナル連続ドラマ『透明なわたしたち』 概要

伊藤健太郎(27)「気合を入れて一つ一つの仕事をしていかないと残れない。襟を正してすべてに向き合っていく」30歳までの3年間を“勝負の年”とする理由
拡大する

あらすじ

「もしも凶悪事件の犯人が、高校時代の同級生だったらー」

2024年渋谷。身元不明の⻘年が、ある凶悪事件を引き起こす。
週刊誌ライターの主人公・碧(あおい)は、事件の犯人が高校の同級生ではないかと気付き、
疎遠になっていたかつての仲間たちと再会。
誰が、なぜ、事件を起こしたのか。
高校時代を回想しながら、真相を追いかけていく。
その中で鮮明な記憶として甦るのは、文化祭の日に起きたある事件。

過去と現在、それぞれの事件が繋がり“真実”が紐解かれる、群像サスペンス。

日時:2024年9月16日(月)夜11時~
キャスト:福原遥、小野花梨、伊藤健太郎、倉悠貴、武田玲奈
スタッフ:<企画>BABEL LABEL <監督・脚本>松本優作 <プロデュース>藤井道人
<脚本>八代理沙・八瀬ねね(BABEL LABEL Writer’s room)
番組URL:https://abema.tv/video/title/90-2002
特報URL:https://abema.tv/video/episode/90-2002_s1_p110

渋谷スクランブル交差点で起きた凶悪事件の犯人は、同級生だった…福原遥主演『透明なわたしたち』特報映像解禁
この記事の写真をみる(4枚)