【明治安田J1リーグ】FC町田ゼルビア 4-0 ジュビロ磐田(8月17日/町田GIONスタジアム)
少なくともこの試合では、黒田剛監督が率いるFC町田ゼルビアの十八番が禁止された。J1リーグ初昇格ながら首位に立つチームで話題になっている光景が、PKの際にボールに水をかける行為だ。しかし、ジュビロ磐田との一戦ではレフェリーに水で濡れたボールを回収されてしまった。
町田の3点リードで迎えた54分だった。FW藤尾翔太がボックス内で折り返したボールが、スライディングしていたジュビロ磐田のDFハッサン・ヒルの腕に直撃。主審は一度プレーを流したが、試合が止まったタイミングでVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)と意見をかわして、OFR(オン・フィールド・レビュー)で該当シーンを確認した。
これによって判定が変わり、町田にPKが与えられる。PKキッカーの藤尾はいつも通り、ボールに水をかけてペナルティースポットにボールを置こうとするが、主審が注意を与えてボールを回収。濡れていないボールへと変更となった。
異例の事態にはサッカーファンも驚愕。SNS上では「ビチャビチャだな」「水かけで歓声は草」「もはやパフォーマンス」と町田十八番のシーンに対する反応はもちろん、「没収w」「審判におこられたw」「強いんだから汚いことするなよ」「ボール交換まじかよ」「作戦失敗」「ダメならルールに記載するしかないね」「これってルール違反なの?」「非紳士的行為だね」「ダメな理由は?」「これは主審の判断が正しいの?」など物議を醸した。
藤尾はボール交換に抗議したものの、交換されたボールでしっかりPKを成功させる。加入したばかりのDF中山雄太が攻守で躍動したこともあり町田はこのまま4-0で勝利し、勝点53で首位をキープ(2位サンフレッチェ広島と勝点4差)。J1初昇格から即の初優勝という快挙に向けて、また一歩前進した。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)