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【映像】取材陣も驚き、82歳女性の畑の様子
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 『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)が18日に放送され、秋田県の豪雪地で暮らす、“不便”ながらもゆったりと時間を重ねていく女性の生き方が紹介された。

【映像】取材陣も驚き、82歳女性の畑の様子

 日本各地の人里離れた場所に、なぜだかポツンと存在する一軒家。そこには、どんな人物が、どんな理由で暮らしているのか!?衛星写真だけを手がかりに、その地へと赴き、地元の方々からの情報をもとに、一軒家の実態を徹底調査しながら、人里離れた場所にいる人物の人生にも迫っていく同番組。

 秋田空港から車で走り続けること1時間以上、山がすぐそばに迫る田園風景が広がる集落へと向かった捜索隊。住民の男性(87)に声をかけると「衛星写真で見てもわからないですね」と笑いつつも、「このポツンと一軒家のある山の中というのは、かつては50軒ほどの集落だったんです。今では、暮らしておられる家は1軒だけです」との説明が。当初向かっていた一軒家は25年前から空き家になっていることが判明したが、女性が1人で暮らしているというもう一方の家を教えてもらえることに。

 男性の案内のもと田んぼ沿いの道を進んでいくと、寄棟屋根が印象的な古⺠家が見えてきた。山間の谷に沿って森を切り裂くように切り拓かれた敷地、田んぼが並ぶ美しい風景の中にその家は建っていた。

 「そういえば、ここはポツンと一軒家ですね」と笑いながら出迎えてくれたのは82歳の女性。24年前に夫を病気で亡くしてから、この地で一人暮らしをしているという。女性がこの地に嫁いできたのは60年ほど前、19歳の時。花嫁衣装を着て、田んぼのあぜ道を歩いて嫁入りした当時を振り返り、「当時は未舗装で泥まみれのあぜ道で。文金高島田が汚れないようにと、もんぺと⻑靴を履いて。こんなにも歩くとは思いませんでした」と、当時の複雑な気持ちを明かす。

 嫁ぎ先の家業は林業兼業農家で、冬になると夫が半年間、都会へ出稼ぎに行っていたという。しかし、肺がんをわずらい64歳で他界。「夫が亡くなってから1年は田んぼをやったけど、とても自分ではできなくて。だから、(貸して)作ってもらって、『食べる分だけあればいいので』という形でずっときた」と話す。ただ、その脇に細長く伸びる畑は今も自身で世話をしているという。

 そこでは、かぶやじゃがいも、ねぎ、ズッキーニ、トマト、オクラ、ピーマン、なす、スイカなど、20種類以上を1人で栽培。「すごい!これ1人でやる量じゃないんですけど」と捜索隊も驚く量で、収穫した野菜は2人の子どもや孫に送っているそうだ。

 築100年という趣のある母屋だが、この地は豪雪地。「冬場は寒さが厳しく、室内でも上着が必要なほど」だと語り、現在冬場は東京にある息子の自宅で2拠点生活をしている。しかし、「なんでもある便利な東京で暮らすよりも、この家で体を動かしている方が落ち着くんです」と言う女性。静かな山の中で不便ながらも、ゆったりと重ねていく時間は、この地でしか感じえないものだということだ。

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 スタジオでVTRを見届けたMCの所ジョージは「全部に恵まれていて、コンビニがあって、電化製品ですべて済ませる。こんなのは人生を振り返った時につまんないもんね」とコメント。ゲストの生田絵梨花は「生き方の豊かさは、こういうところにあるんだなと、すごく感じました」と語り、西岡徳馬も「改めて生きがいを感じることのできる豊かな生き方、というものを深く考えさせられました」と感銘を受けていた。

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