【写真・画像】秋田の山中で一人暮らしする82歳女性、野菜の栽培量が「一人でやる量じゃない!」 取材陣も驚き 1枚目
【映像】19歳で嫁いだ女性 約60年前の当時の様子

 『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)が18日に放送され、秋田県の豪雪地で暮らす、“不便”ながらもゆったりと時間を重ねていく女性の生き方が明かされた。

【映像】19歳で嫁いだ女性 約60年前の当時の様子

 日本各地の人里離れた場所に、なぜだかポツンと存在する一軒家。そこには、どんな人物が、どんな理由で暮らしているのか!?衛星写真だけを手がかりに、その地へと赴き、地元の方々からの情報をもとに、一軒家の実態を徹底調査しながら、人里離れた場所にいる人物の人生にも迫っていく同番組。

 秋田空港から車で走り続けること1時間以上、山がすぐそばに迫る田園風景が広がる集落へと向かった捜索隊。住民の男性(87)に声をかけると「衛星写真で見てもわからないですね」と笑いつつも、「このポツンと一軒家のある山の中というのは、かつては50軒ほどの集落だったんです。今では、暮らしておられる家は1軒だけです」との説明が。当初向かっていた一軒家は25年前から空き家になっていることが判明したが、女性が1人で暮らしているというもう一方の家を教えてもらえることに。

 男性の案内のもと田んぼ沿いの道を進んでいくと、寄棟屋根が印象的な古⺠家が見えてきた。山間の谷に沿って森を切り裂くように切り拓かれた敷地、田んぼが並ぶ美しい風景の中にその家は建っていた。

 「そういえば、ここはポツンと一軒家だ」と笑いながら出迎えてくれたのは82歳の女性。24年前に夫を病気で亡くしてから、この地で一人暮らしをしているという。女性がこの地に嫁いできたのは60年ほど前、19歳の時。花嫁衣装を着て、田んぼのあぜ道を歩いて嫁入りした当時を振り返り、「歩いたら最低25分。当時は未舗装で泥まみれのあぜ道で。文金高島田が汚れないようにと、もんぺと⻑靴を履いて。もんぺを履く時は惨めで泣けてきました。そういう思いがまだある」と、当時の複雑な気持ちを明かす。

 結婚自体にも「19歳なんて子どもみたいなもので、成り行きって言えば悪いけども、そんな形でここに来たから。深く考えたこともなかった」との思いを明らかに。嫁いだ先の家業は林業兼業農家で、冬になると夫が半年間、都会へ出稼ぎに行っていたという。

 夫の人柄については、「わりに明るく、冗談も言う人。案外笑って暮らした。社交的で、そこら辺歩けばおしゃべりして帰ってきて。優しかったかもしれない」と笑う。夫が趣味で買ってきた服も、「そこそこ気に入ってたから」と好みだったそうだ。しかし、肺がんをわずらい64歳で他界。「寂しいよりも、これからどうしよう?それだけでした。帰って来れるものだと思って病院に行ったら、急に悪くなって一晩で亡くなって」。

 築100年という趣のある母屋で一人暮らしを続けているが、この地は豪雪地。「冬場は寒さが厳しく、室内でも上着が必要なほど」だと語り、現在冬場は東京にある息子の自宅で2拠点生活をしている。しかし、「なんでもある便利な東京で暮らすよりも、この家で体を動かしている方が落ち着くんです」と言う女性。静かな山の中で不便ながらも、ゆったりと重ねていく時間は、この地でしか感じえないものだという。今後の生活で望むのは、秋田で長男家族と暮らすことだそうだ。

 スタジオでVTRを見届けたMCの所ジョージは「電波が来るように電柱も立ててるんだから、『息子来てよ』っていう感じがきっとあるんでしょうね。(家も)隅々までぜんぶきれいでしたからね」とコメントしていた。

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