【明治安田J1リーグ】鹿島アントラーズ 0-0 浦和レッズ(8月17日/県立カシマサッカースタジアム)
常勝軍団の復権を託された指揮官は、怒りを抑えることができなかった。鹿島アントラーズのポポヴィッチ監督が浦和レッズ戦で、自チームの選手が後頭部にエルボーを浴びた瞬間を目の当たりにし、テクニカルエリアで激怒した。
ゴールレスで迎えた22分だった。浦和が自陣からパスを繋ぎ、鹿島がブロックを組んで構える構図。浦和のDFマリウス・ホイブラーテンが左足で右サイドに対角のロングフィードを送り込むと、鹿島のDF安西幸輝と浦和の石原広教がジャンプして競り合う。すると、石原の肘が安西の後頭部にヒット。安西は頭を押さえながら倒れこんだ。
この瞬間をテクニカルエリアの最前線で見ていた鹿島のポポヴィッチ監督は、即座に駆け寄り声を荒げた。大きな身振り手振りを交えて主審にプレーの危険性を激しく訴え、目の前で確認していた副審に対しても肘を突き出すジェスチャーで主張した。
解説の福田正博氏は、「手は当たっていますけど、振った感じではないですよね。これは難しいジャッジですよね」とコメントした。
SNSでもこの接触プレーに話題に。サッカーファンからは「ポポがブチギレてる!」「あれは危ないわ」「ちょっと石原危ないなぁ」「肘出てるもん」「余計なファウル」「安西大丈夫か!肘だろあれ」と危険性を指摘するコメントが並べば、「今の石原のファウルじゃないだろ」「どこがファウルだよ」「早く立てよ」などの声も見られるなど、意見が分かれた。
安西は後頭部を痛そうにしていたが、なんと立ち上がってプレー続行。最終的にファウルにはなったものの、石原には警告・退場の処分は下されなかった。
なお、一進一退の攻防が続いた試合は、鹿島が81分にネットを揺らすもオフサイド判定でノーゴールとなり、スコアレスのままタイムアップ。勝点3を逃した鹿島は順位を2位から3位に落としている。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)