8月18日に放送された『ABEMAスポーツタイム』に、元・MLBプレーヤーの川﨑宗則氏が出演し、全国のスポーツ少年たちから寄せられた質問に回答する形で、野球における“AI審判”の導入について、持論を語った。
“夏休みSP”と題して放送されたこの日の番組では、全国のスポーツ少年たちから寄せられた様々な質問に、レギュラー陣の槙野智章、川﨑宗則の両氏が回答することに。
その中で、野球をやっているという中学生コンビから「(五輪でも)第三者目線で観ていたら反則だと思うのが、反則じゃないのか…みたいな。AIの審判だったらもっと完璧に審査できると思うので、なんでAIの審判が出ないのかな?っていうのが疑問です」という質問が投げかけられた。
川﨑氏は、「今、野球はどんどんストライクゾーンとか、そういう(AI導入論が過熱する)ふうになってます」と、五輪に限らず、野球においても“AI審判”の導入を求める動きが出ていると回答。その上で、「僕は審判と無駄口しゃべりたいタイプなんです。『今日は暑いねー、早く終わりたいよねー』って。そういう人間同士のコミュニケーションをやりたいんですよ。そういった会話はAIしてくれないんだよな、たぶん(笑)」と、少なくとも自身にとっては“AI審判”ではなく、現行の“人間審判”の方が、コミュニケーションという意味で好みであるとコメントした。
しかし、「AIもいいんだけど、やっぱり人が色々やるからドラマが起きる。誤審というのも、実はエンターテインメント。勝負にこだわるのはわかるけど、スポーツは勝負だけじゃないドラマがあるというのも子どもたちにもわかって欲しい」と力説。
そこで繰り広げられる人間ドラマも含め、勝敗のみならず“人間だからこそ”という部分にもスポーツの価値があるということを、子どもたちには理解してもらいたいと、自身の見解を語っていた。
(『ABEMAスポーツタイム』)