【明治安田J1リーグ】浦和レッズ 1-0 川崎フロンターレ(8月24日/埼玉スタジアム2002)※前半終了時点でのスコア
危険なクロスだったが、ピッチコンディションに助けられた。川崎フロンターレが右サイドから鋭いアーリークロスを上げるも、浦和レッズのゴール前の水溜りで失速。浦和のGK西川周作がキャッチして事なきを得るという、珍しいシーンが発生した。
注目のシーンは、ホームの浦和が1-0とリードして迎えた40分だった。川崎の右SBファン・ウェルメスケルケン際が、敵陣ゴール前にアーリークロスを送り込んだ。
鋭い低弾道クロスはバウンドし、ものすごいスピードでボックス内に入り込む。浦和のDFマリウス・ホイブラーテンがスライディングでクリアを試みるも、あまりのボールスピードに対応できず。GK西川もやや遅れ気味に大きくジャンプを見せた瞬間、ゴール前の水溜りでまさかのボールが大失速。勢いを失ったボールに西川が飛びつき、浦和が事なきを得た。
実況を務めた下田恒幸氏は、「水でボールが失速!」と口にすると、解説を務めた元日本代表DFの坪井慶介氏は「良いボールでしたね。上げた位置もGKとDFの間。しかも、雨が降っていることで何が起きるかわからないから、あえて低いボールにしたんじゃないでしょうかね」とクロスを称賛した。
このプレーにSNSでは、「これじゃサッカーにならん笑」「雨すさまじいな」「浦和の雨すごすぎない?」「ボール失速w」「雨に助けられることもある」「ボール回されてたから、大雨でそれができなくなって救われてる感ある」など、悪天候の影響に対するリアクションの声が相次いだ。
試合会場となった埼玉スタジアム2002はキックオフ数時間前から雷雨の悪天候で、ファンの来場も制限される事態に。さらに試合前にも雷鳴が発生し、キックオフ開始直後から雨が降り始めていた。
結局、前半終了時点でピッチコンディションとプレーへの影響から後半開始時間の延期を発表。さらにその数分後、試合再開を待たずして、中止/延期の発表がされる事態となった。
今夏の浦和は「ゲリラ豪雨」に悩まされて続けている。7月6日の湘南ベルマーレ戦は試合開始が30分遅れ、7月21日の北海道コンサドーレ札幌戦も後半開始が約30分も遅延。さらに8月7日の柏レイソル戦も雷雨で中止/延期となり、ホーム開催試合が2試合連続で中止/延期となっている。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)