【ブンデスリーガ】フライブルク 3-1 シュトゥットガルト(日本時間8月24日/ヨーロッパ・パルク・シュタディオン)
フライブルクのMF堂安律が、新体制となったチームと共に最高の開幕スタートを切った。鮮やかなゴールとは言えなかったかもしれないが、ブンデスリーガ開幕ゲームのシュトゥットガルト戦で泥臭くボールを押し込で決勝ゴール。地元メディアや現地ファンも好印象の様子だ。
直近のブンデスリーガでは最も長期政権を築いていたフライブルクのクリスティアン・シュトライヒ政権が2023-2024シーズン限りで幕を閉じた。後任には、その教え子でもあるユリアン・シュスターが就任。2018年にフライブルクで現役引退してからクラブに残って強化部に在籍していたレジェンドが、恩師の意思を引き継いでいる。
堂安にとってもフライブルク移籍後初の監督交代となったが、依然として立場は主力であり、ブンデスリーガ開幕戦でも4-2-3-1システムの右ウイングで先発メンバーに名を連ねた。
見せ場は、1-1で迎えた54分だ。MFヴィンチェンツォ・グリフォと左SBクリスティアン・ギュンターが連携で左サイドを崩してグラウンダーの高速クロスを通すと、逆サイドの堂安が反応した。
シュトゥットガルトの左SBフランス・クレツィヒが絞って上手く対応してきたため、堂安はボールの上にお尻が乗っかる珍しい格好になった。それでも相手GKアレクサンダー・ニューベルとの混戦の末に、こぼれたボールを強引に押し込んでゴールをゲット。日本代表MFの今季初ゴールでフライブルクが勝ち越しに成功し、結果的にこのゴールが決勝点となった。
ドイツ紙『Bild』は、「ボールの上をお尻で滑り、なんとかしてゴールラインを超えた。堂安はお尻を使ってもゴールを決められることを証明した」とゴールの状況を伝えた。また、ニュース番組サイト『tagesschau』は「ドウアンが力強く飛び込んで、フライブルクに先制点をもたらした」、地元紙『Badische Zeitung』は新体制でのブンデスリーガ初勝利を「キュブラー(この日2得点)と堂安がチームに勢いをもたらした。絵に描いたようなリーグ戦スタートを切った」と称賛した。
さらに現地サポーターも、SNS上でこのゴールに反応。「お尻でゴールを決めた!」「素晴らしいゴール」「最高の逆転ゴールだった」「リツの諦めない気持ちが逆転ゴールを生んだ」など称賛の声が集まっている。
好スタートを切ったフライブルクと堂安は、日本時間9月2日にブンデスリーガ2節でバイエルンとのビッグマッチに臨む。
(ABEMA/ブンデスリーガ)