【セリエA】パルマ 2-1 ミラン(日本時間8月25日/エンニオ・タルディーニ)
イタリアに渡った日本代表の若き守護神が、その才能を遺憾なく発揮している。パルマのGK鈴木彩艶が、強豪ミランの波状攻撃を連続ストップ。日本のサッカーファンは「入ったと思ったら好セーブ」「よく当てたなザイオン」と舌を巻いた。
今夏にベルギーのシント=トロイデンからイタリアのパルマに移籍した鈴木は、開幕戦に続いてミランとのセリエA2節も先発出場。ビッグセーブを連発したのが、パルマの1点リードで迎えた30分だった。
左CKをショートコーナーでスタートし、FWラファエル・レオンがドリブルでボックス内左に進入し、マイナス方向に折り返す。これが味方に当たり、こぼれたボールに素早く反応したFWノア・オカフォーがシュート。しかし、鈴木がしっかりと間合いを詰め、広げた右足に当ててシュートを弾き出した。
一度は難を逃れたが、再びパルマはピンチを迎える。ミランがスローインを起点に左サイドの深い位置を攻略してクロスを供給すると、ボックス内中央でDFストラヒニャ・パヴロヴィッチが頭で合わせる。完全にフリーでのヘディングシュートだったが、鈴木はゴール上隅に飛んできたシュートに対して跳躍力を生かして右手1本で掻き出した。
連続のビッグセーブにSNSは沸騰。日本のサッカーファンは「すっご、めちゃくちゃ止めるじゃん」「良い反応」「神セーブ」「好セーブや」「ザイオン魅せるなあ」「えぐいって」と興奮冷めやらぬ様子だった。一方で、日本にも少なくないミラニスタ(ミランのファンの呼称)からは、「ザイオン良すぎて嫌いやわ」「今日だけはやめてくれ」「厄介だな」「ザイオン止めないでー」「日本人としてはザイオンを応援したいけど、ミランが好きだから」など、複雑な心情を吐露していた。
鈴木は65分にGKノーチャンスに近いシチュエーションから失点を喫したものの、その他のシュートはしっかりセーブ。パルマの今季初勝利に貢献している。
(ABEMA de DAZN/セリエA)