【セリエA】パルマ 2-1 ミラン(日本時間8月25日/エンニオ・タルディーニ)
セリエA初挑戦の日本代表GKの武器はセービングだけではない。パルマのGK鈴木彩艶がミランとの2節のミラン戦で、高精度パントキックでチャンスを構築。これに対してファンは「今度はパントキックからアシスト未遂!」「ザイオンのフィードはマジで武器になってんな」と興奮していた。
今夏にベルギーのシント=トロイデンからイタリアのパルマに移籍し、セリエA初の日本人GKとなった22歳の鈴木が、カウンター攻撃を演出したのが87分だった。ミランが蹴り込んできたロングフィードをがっちりキャッチすると、間髪入れずにパントキックを繰り出したのだ。
綺麗な回転が掛かったボールはしっかりとコントロールされ、ミラン守備陣の背後への抜け出しを狙っていた味方が走り込む左サイドのスペースにピンポイントで落ちる。抜け出したFWポントゥス・アルムクヴィストが相手DFと競り合いながらゴールに向かって、最後は倒れ込みながらシュート。このシュートは相手GKに阻まれたが、鈴木にとってはアシスト未遂となった。
約50m級のパントキック1本で決定機を作り出した鈴木のプレーは日本のサッカーファンも興奮。SNSには「ザイオン良いキックするじゃん」「ザイオンのフィードはマジで武器になってんな」「良いボールを蹴るな」「フィードキック凄すぎるって」「ザイオンのパントキックもカウンターのトリガーになる」など称賛の声が溢れた。
鈴木は49分にもゴールキックから70m級のロングキックでアシスト未遂をしており、キックの飛距離と正確性をイタリアの地でも証明。それこそのこの日の対戦相手であるミランのGKマイク・メニャンは、フィードで何度かアシストを記録しており、鈴木にも同様のことが期待できそうだ。
ミラン戦の鈴木は65分に失点したものの、30分には連続ビッグセーブを見せるなど好守備を披露。さらに攻撃の出発点となる仕事もしっかりこなすなど、攻守に存在感を示してチームの今季初勝利に貢献している。
(ABEMA de DAZN/セリエA)