【明治安田J1リーグ】東京ヴェルディ 2-1 鹿島アントラーズ(8月25日/味の素スタジアム)
差し出した手を握り返さない……まさかの事態だ。鹿島アントラーズのFW鈴木優磨が東京ヴェルディのDF綱島悠斗に足を踏まれて“ブチギレ”すると、和解を求めて出された握手を“拒絶”したのだ。この握手拒否にはファンも「昭和の番長か!」と総ツッコミしたのだが、実は、鈴木がそれほどまで激昂していたことにはワケがあった。
ゴールが生まれないまま迎えた前半43分のことだった。ピッチ中央で縦パスを受けた鈴木がターンを試みると、激しく寄せてきたDF綱島に足を踏みつけられた。
ファウルを受けた鈴木は即座に綱島を睨みつけて詰め寄ったものの、故意ではないこともあり綱島は謝罪の意を込め、すぐさま和解の握手をするために右手を差し出した。しかし、鹿島の背番号40はこれを無視。怒り顔のまま綱島への抗議を続けた。
すると、綱島は前傾姿勢になりながら鈴木が引っ込めていた右手に手を伸ばし、なかば無理やり握手をして、その場を収めて立ち去ってしまったのだ。
これには解説・林陵平氏も「(綱島が)握手しようとしたのに(鈴木が)手を出してこないから自分から手を握りにいきましたね」と苦笑いしながらコメントした。
ただし、鈴木の怒りが収まらない理由があった。
遡ること約13分前の30分、同じような場所とシチュエーションで、鈴木がターンした瞬間、綱島に足を踏まれていたのだ。その時も鈴木は怒りをあらわにしていたが、東京Vの主将・森田晃樹がすぐさま止めに入ってなだめたことで事なきを得ていた。その際には、綱島が差し出した手をちょんとタッチして和解は成立していたのだが……さすがに立て続けに2回目の“踏み付け”を受けたことで、鈴木は激昂してしまったのだろう。
これを受けてファンは「昭和の番長か!」とツッコミを入れ、「こっわ」「めちゃキレてるやん」「威嚇するなって」「バチギレやん」と鈴木をなだめるような声が相次いだ。
試合は東京Vが2点を奪い、終了間際の90分に鹿島の鈴木がPKで1点を決めて追いすがったものの反撃はそこまで。東京Vは約1カ月ぶりの勝利を収めて順位を10位に上げた。一方の鹿島はリーグ戦3試合勝ち星なしとなり、4位に後退している。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)





