織田裕二やケイン・コスギのモノマネで知られるお笑いタレントの山本高広(49)が、8月20日、自身のSNSで手術を受け入院していたことを発表した。ABEMAエンタメは、退院したばかりの山本にメディア初取材。そこで明かされたのは、最悪、命を落とすケースがあるという病気についてと、「1番地獄だった」という手術後の苦悩。山本の体になにが起こったのか、発症から退院までの10日間に迫る。
2023年10月に事務所から独立しフリーで活動している山本。プライベートでは、2014年に結婚し、子どもを持つ父でもある。そんな一家の大黒柱の山本の体に異変が起きたのは8月11日のことだった。
「福岡で生放送の仕事が入っていて空港に行ったんです。朝起きた時から、ちょっとお腹痛いな、食べ過ぎかなぐらいの感覚の痛さで。タクシーに乗って空港へ行きました。それまでもちょっと痛かったんですけど、空港着いた瞬間に、お腹から背中にかけて痛くなってきたんです。(周りの人に)『診療所ありますか?』と声をかけて、それで(診療所のある)下まで行って、尿検査したら、血尿が出ていると。僕も痛さで分からなかったんですけど、『どうします?もっと痛いんだったら救急車を呼びますけど』ということで、呼んでもらいました」
原因不明の激痛。救急搬送された先の病院での診断は「結石」。
「日曜だったんです。だから救急の先生も専門外で、そこですぐCTを撮って見たら、石が詰まっていると。点滴を打って痛み止めもちょっと入れてくれました。ちょっとは痛みがやわらいで、『帰宅です』って言われたんです。『(石が)1cm未満だと、水をとにかく飲んで自然に出すしかない』と。1cm以上だと切ります。1cm未満の3.3mmだったので『一生懸命水を飲んで出してください。痛み止めはお渡します。それではお帰りください』って終わったんです」
その日は痛み止めをもらい帰宅した山本。しかし、その後も痛みは続いた。
「2日目の深夜に、前に起きた痛みよりもはるかに超えるような痛みが起きて。寝ていても、立っていても、座っていても、中腰でも、何をやっても痛いんですよ。ずっと深夜1時に救急の電話番号を自分でスマホをいじりながら、『ハァ…ハァ…ハァ…本当こんな状態でどうしよう。やばい。気絶するぐらいの痛みだ』って時に、嫁が起きたんですよね。『どうしたの?大丈夫?』って。『いや、大丈夫じゃないんだけど。救急探しててさ、見つからなくてさ』と。そしたら、たまたま近くに病院があったんです。徒歩2分ぐらいのところに。そこに救急があるっていうのを全く忘れていて、『そこ電話したら?』って言われて。それで受け入れてもらいました」
そして、駆け込んだ病院で医師から言われた言葉に、山本は耳を疑ったという。
「前の先生と違う意見でした。『これは手術かもしんないですね』と。尿の通り道に石が引っ掛かっていて、尿が流れなくなり溜まっていって、細菌が生まれ、その細菌が全身に行こうとしていた。敗血症って言うんですけど。それになりかけた状態の時に、診察を受けたんです。『これはもう今日手術です。このままだと死にます』って言われて、『死ぬんですか?』と。『まだお若いから大丈夫だと思いますけど、ご年配の方だと結構亡くなる方が多いですね』と。そんなこと軽く言うんだ…とか思いながら、死にますワードを3回ぐらい言われて、やばいんだと思いました」
診断の結果、「結石性腎盂腎炎」と判明。尿路に起こる細菌感染症の1つで、山本の場合、亡くなる可能性もある敗血症になる寸前の危険な状態だったという。
その日のうちに、溜まっていた尿を排出する手術を受け、入院となった山本。しかし、手術後にも苦しみが待っていたという。
「手術後が1番地獄でした。尋常じゃないくらいの痛さで。血がブワァー!うわぁーって。地獄の痛みが2日くらいありましたね。あのおしっこの時間が地獄でしたね。コーヒーがダメらしくてコーヒーって水分を取るんですって。僕、水をあんまり飲まないんですよ。全然水を飲まなくてコーヒーばっかり飲むんです。コーヒー飲んで水分をさらに取るから、余計に体が水分がない状態。そういう状態で石ができちゃうとは言われましたね。コーヒーはいまだに飲めてないです。でも水は飲んでます」
「手術後も退院後もそうなんですけど、ずっとおしっこ行きたい感覚ありますよね?あれがずっとなんですよ。だから多分(長時間収録の)特番とか無理ですね」
今回、山本は最悪のケースに至らず、仕事も無事に復帰。独立して1年足らずで手術を受けることになったことで、今後はより一層体調に気をつけるというが、「コーヒーをやめるか」という質問には「今は怖いですけど、やっぱり美味しいですもんね。(コーヒーを)飲みたいですね」と本音をポロリ。「(同じ病気の)経験者がいてお話聞いたら、戻りましたって言ってましたね。ガンガン飲み始めて元に戻っちゃいましたって方がいたので、僕も好きは好きなので、また戻るとは思いますけど」と語っていた。
(『ABEMA NEWS』より)
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