【リーグアン】スタッド・ランス 2-1 レンヌ(日本時間9月2日/スタッド・オーギュスト・デローヌ)
時間を止めるかのような見事なパスだった。スタッド・ランスのFW中村敬斗がボックス内に絶妙なスルーパスを通し、伊東純也の今季初ゴールをプレアシスト。ファンからも絶賛の声が挙がっている。
開幕2試合は未勝利だったスタッド・ランスは、レンヌをホームに迎えてリーグアン3節に臨み、中村は伊東とともに3試合連続でスタメン出場を飾った。
注目のシーンは注目のシーンはスタッド・ランスが1点を追いかける展開で迎えた41分だった。伊東が右サイドから上げたクロスをスタッド・ランスのMFニョア・サングイが回収し、ボックス左角付近に位置していた中村へと預ける。
ボールを受けた中村は、自身の後方をオーバーラップしたサングイにパスを出すかと思いきや、ボックス内に走り込んできたMFヤヤ・フォファナへスルーパス。中村の視線がゴール前に向いていたことや、オーバーラップのタイミングから意表をつかれた相手DFは足を止めてしまい、対応が一瞬遅れた。
完璧なタイミングでこのスルーパスを受けたフォファナは、ボックス内深くの“ポケット”まで攻め込むと、ゴールライン際で切り返しほぼノールックでクロス。これを右サイドからゴール前へと走り込んだ伊東がヘディングで叩き込んだ。
伊東の今シーズン初ゴールを引き出したプレアシストにはファンも興奮。SNSには「スペースを使うのが上手」「敬斗くんのスルーパスから!」「伊東も敬斗くんもキレキレで見てて気持ちいい」「敬斗も今日いい!」「前節から敬斗の気合いが違う!」など賞賛の声が挙がった。
中村はこの試合、何度か効果的なスルーパスを見せ攻撃の起点に。カットインシュートだけでなく、持ち前の落ち着きから味方を生かすプレーが目立った。
スタッド・ランスは48分に勝ち越しゴールを挙げて、そのままレンヌを2-1で撃破。伊東と中村はともに81分までプレーし、チームを今シーズン初勝利に導いた。日本代表の2人はすぐさま帰国し、ワールドカップ・アジア最終予選に臨む予定だ。
(ABEMA de DAZN/リーグアン)