【セリエA】ナポリ 2-1 パルマ(日本時間9月1日/スタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナ)
鈴木彩艶がセリエAのスタジアムをどよめかせた。今夏にイタリアのパルマに加入して好セーブを続ける日本代表GKが、3節ナポリ戦では得意のキックでもインパクトを残した。最後方でボールを持って狙いを見定めると、すかさず右足を振る。低い弾道で飛んだボールは、ハーフウェーラインを越えた先にいた味方にピッタリ届く。この正確なボールにはアウェーのスタジアムながらも観客がどよめいた。
注目の場面は23分だった。鈴木がビルドアップに参加してボールを受けると、足裏のトラップからボールを前に出してタメを作る。この間に味方の位置を把握すると、即座に前方へとフィードを飛ばした。
レーザービームのように鋭く飛んだボールは、ハーフウェーラインを超える。これをパルマのFWマテウシュ・コヴァルスキが腿あたりにビタ止め。正確すぎるキックには、セリエAの強豪ナポリの本拠地「スタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナ」に集まった観客からもどよめきが起こっている。
また、SNSでもサッカーファンから「フィード精度高いね」「ロングフィード素晴らしい」「好フィードをビシビシ決めるな」「当たり前のようにロングフィード通すのほんとえぐい」「フィードが過去イチいい」「手も足も凄すぎ」「フィード上手すぎんか?」などの声が挙がった。
この日はキックだけでなく好セーブも連発していた鈴木だったが、75分にスルーパスに対して飛び出した際に相手と衝突。この日2枚目のイエローカードを受けて退場処分となってしまった。
鈴木の退場によりパルマは10人の戦いを強いられたうえ、5人の交代枠を使い切っていたことからDFエンリコ・デル・プラートが代理でGKを務めることになったが、急造GKではナポリの攻撃を抑え込めずアディショナルタイムに痛恨の2失点。逆転負けを喫している。
鈴木はこの試合後に帰国。日本代表の一員としてワールドカップ・アジア最終予選に臨む。
(ABEMA de DAZN/セリエA)