元パワハラ上司レスラーの介入に、気弱だった美人女子レスラーの怒りが爆発。ずっと恐れていた相手に“No”を突きつける右ハイキックを一閃して衝撃KO。まさかの展開に場内が騒然となった。
WWE「RAW」で“アルファ・アカデミー”のオーティス&戸澤陽&マキシン・デュプリと”アメリカン・メイド”のジュリアス&ブルータス・クリード&アイビー・ナイルの因縁タッグが激突。かつて元コーチだったチャド・ゲイブルにビビりまくっていたマキシンが、パワハラ上司へ怒りのハイキックをかます胸が熱くなる展開にファンも大興奮だった。
チャド・ゲイブルが追放された元ユニットに、新たに作ったユニットの新旧代理戦争。度の過ぎたパワハラや理不尽叱責など、よからぬ言動で仲間を苦しめたチャドに“No”を突きつけたアルファ・アカデミーのメンバーたち。しかし、そんな彼らをネチネチとつけ狙うのがチャド。そんなチャドが作った体育会系の新ユニット”アメリカン・メイド”との対決だ。
ドス黒い背景はさて置き、実力者同士の対決。試合は拮抗した名勝負となり後半、マキシンとアイビーの女子2人の対決へ。この日絶好調のマキシンは、彼女らしい明るく楽しいファイトスタイルでアイビーを追い込む。チャドに散々“ダメ出し”されたマキシンの身体の柔らかさを活かしたオリジナルのパフォーマンス「逆キャタピラー」も炸裂し、最後の仕上げとなったところで、エプロンサイドにチャドが突如、介入。マキシンに対して、なにやら暴言を浴びせた。
これまでは、元パワハラ上司にビビりまくって何も出来ないマキシンだったが、この日は躊躇なく“破壊王”ばりの爆殺シューターを炸裂させ、右ハイ一撃で場外KO。この勇気ある行動に場内騒然。ファンからも「マキシンの成長がすごい」「マキシンよくやった」の声が相次いだ。
結果的には、このチャドの揺さぶりによってアイビーに背後を取られ「ドラゴン・スリーパー」に沈んだマキシンだったが、これまでの弱気な彼女からは想像もできない勇ましい戦いに「今後へ期待」の声が圧倒的だった。
プロレスが上手くならずに、仲間の女子レスラーに叱責されたり、チャドの「出来損ない」という心無い言葉に涙を流すなど辛い時期もあったマキシンだが、この日はキレ味鋭い動きで相手を圧倒する場面も。チアリーダー出身の恵まれたフィジカルを活かした華麗な技で観客を沸かせた。
かつては信頼のおける名コーチだったチャドの追放に最後まで躊躇する場面もみられたが、オーティス&戸澤との”アルファ・アカデミー”も軌道に乗り始めた今、師匠への強烈なハイキックは彼女にとって本当の意味での決別となる一撃。まさに“支配からの卒業”といえるだろう。