【WWE】SMACK DOWN(8月30日・日本時間31日/ドイツ・ベルリン)
このところ不協和音が目立つ反逆のラテン軍団。全てが裏目に出て負け続きのユニットを救ったのは、妖艶な衣装でレフェリーの視線をジャックするラテン美女レスラーの存在だった。
WWE「SMACKDOWN」でバロン・コービン&アポロ・クルーズと“LDF”エンジェル&ベルトのタッグ戦が行われた。このところやることなすこと不発に終わりリーダーのサントス・エスコバーには「使えない奴ら」と一喝されるなど立場がないエンジェル&ベルトのいとこタッグだが、仲間のラテン美女レスラー、エレクトラ・ロペスのしたたかな立ち回りによって逆転勝利を収めることに成功した。
ルチャ名門出身のサラブレッドで血筋も能力も申し分ない2人だが、抗争を続けているバロン&アポロのパワーに分が悪く敗戦続き。この試合でもアポロの手当たり次第ぶん投げる投げっぱなしジャーマンに翻弄され苦戦してしまう。
この苦境にあって、意外な行動をみせたのはエスコバーだった。場外乱闘でエンジェルがコービンのテーブルクラッシュで絶体絶命のピンチの場面で、ロペスに何やらボソボソと指示。これを聞いたロペスが深々とスリットが入ったピタピタのパンツ姿でエプロンに駆け上がると、レフェリーに謎の抗議を始める。
度々”引き付け“役を指示されるロペスの見え見えの妨害行為に「また悪いことしてる」とファンも反応。ひと癖もふた癖もあるラテン美女の誘惑にレフェリーはまんまと騙され、足を止めてしまった。
お役御免となったロペスは、いつものブチギレ猛抗議と見せかけ、一言二言レフェリーと会話をかわすと、この日は何事もなかったようにリングを降りて余裕のモデルウォーク。この隙に場外のエスコバーはステップにコービンを激突させると、リング内で2対1となったエンジェル&ベルトがアポロへパントキックを決めて仕留めた。
好アシストをみせたエスコバーはニコリとも表情を変えずロペスとそそくさと退場。“LDF”陣営にとって久々の勝利に喜ぶエンジェル&ベルトには笑顔もみられたが、終始仏頂面のリーダーの表情からは満足げな様子は見られなかった。(ABEMA/WWE『SMACKDOWN』)