【映像】相手4人を出し抜いた神技ダイレクトヒールパス
【映像】相手4人を出し抜いた神技ダイレクトヒールパス

ラ・リーガレアル・マドリード2-0ベティス(日本時間9月2日/サンティアゴ・ベルナベウ)

【映像】相手4人を出し抜いた神技ダイレクトヒールパス

 スタジアムが騒然とするファン待望の瞬間が訪れた。レアル・マドリードのFWキリアン・エンバペが、ラ・リーガ第4節、ベティス戦で後半に先制点。本拠地サンティアゴ・ベルナベウに詰めかけた観客は立ち上がって大歓声を挙げ、チームメートも彼の元に集まって歓喜した。

 ゴールレスで迎えた67分だった。レアル・マドリードが敵深くまで攻め上がって左から上げたクロスは右に流れたが、ライン際でブラヒム・ディアスが回収したところで再び攻撃のスイッチを入れる。ボックス右外でパスを受けたロドリゴがピッチを横断するように中に切り込みながら、ゴール正面で横パス。バルベルデが鮮やかなダイレクトヒールで縦に流すと、このボールに反応したのがエンバペだ。相手守備2人の間からスルッと体を前に抜け出してGKと1対1になると、左足で落ち着いてゴール左隅へと決め切った。

 ゴールを決めたエンバペはチラッと線審を見てオフサイドフラッグが上がっていないことを確認すると、左方向へ走り出して膝スライディングで滑り込みながら、お決まりの“ドヤ顔”でセレブレーション。味方も加わって歓喜の輪をつくった。

 このゴールにはファンも「ついに初ゴール!」「エンバペおめでとう」「時間の問題だった」「覚醒!」とエンバペを祝福する声はもちろん、「バルベルデの見事なヒ-ルパスがあってこそ生まれたゴ-ル」「MVP確定」「おしゃれヒール」「マジやばし」「世界最高だ」「バルベルデのアシストもやばいし、あれに即座に反応するエンバペもすげーわ」「関係よさそう」と華麗なヒールパスでアシストしたバルベルデとの連携にも注目が集まった。

 スペイン紙『マルカ』では、このゴールに関する描写で「シャンパンの栓を抜いた」と表現したが、ようやく決まった今季初ゴールからわずか8分後に次のゴールを決めてみせた。ブラヒム・ディアスがドリブルで敵陣を切り裂いてボックス内にスルーパスを送ると、抜け出したヴィニシウスがGKを抜きにいった際に倒されてPKを獲得。ヴィニシウスがエンバペにキッカーを譲ると、中央右への正確なキックでチームに追加点をもたらした。

 エンバペが挙げた2点に歓喜したカルロ・アンチェロッティ監督は試合後、「我々は彼にゴールを決めるようプレッシャーをかけたり、ヴィニシウスがエンバペにPKを与えることを強要したりしたことは一度もなかった。彼らの関係は良好で、私は気に入っている」と語った。チームとしても、バルベルデの決定的なパスも、ヴィニシウスのPKを譲った振る舞いも、チームメートはみなエンバペのゴールを待ち侘びていたからこその選択だろう。

 チームはこれで2勝2敗となり、4連勝で首位のバルセロナを追いかける2位に浮上した。
ABEMA de DAZN/ラ・リーガ)

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