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 8月23日からスタートした福本大晴の全国ツアー「1st Live Tour 2024『よんもじ』」のABEMA特別公演が決定した。開催日は10月13日(神奈川/YOKOHAMA Bay Hall)、10月15日(東京/duo MUSIC EXCHANGE)、10月21日(大阪/BIGCAT)。本公演は、ABEMA PPV独占配信が決定している。現在、ツアー真っ最中の本人に、ソロライブについての思い、今後の意気込みを直撃した。

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「最初は、王道の王子様スタイルを意識して」こだわりまくった衣装

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――8月23日からソロツアーがスタートしました。久しぶりにファンのみなさんと生で会うことができていかがでしたか。

めちゃくちゃ楽しかったです。ステージに登場した途端にファンのみなさんがすごく盛り上がってくれて、感情が壊れてしまうかと思うくらい興奮しました。同時に、最前列から奥のほうまでみんなの顔がはっきり見えて、楽しんでくれているのが伝わってきたので、すごく安心した気持ちでやり切ることができました。みなさんの歓声は想像していた以上で、会場全体でライブを作っているという感じがしました。

――ご自身初のソロツアーですが、とくにこだわっている部分、注目ポイントなどを教えてください。

衣装はかなりこだわりました。最初は、王道の王子様スタイルを意識した衣装で登場します。マントのように揺れるコートで、装飾もバランスを意識して、遠くからもちゃんと見えて、近くから見ても品がある印象を与えるように工夫しました。

2着目は黒ジャケットです。最初は、キラキラした石を全体につけたいなと思っていたのですが、途中で半分だけついている状態でチェックしたときにめちゃくちゃカッコよくて。そこでアシンメトリ―にして、バラバラにつけるような遊びも入れています。

私服っぽい衣装を一つ入れたいと思ったので普段からよく着ているようなパーカーを3着目にしました。普段っぽい中でも、ちょっとキラキラを足したり、スワロをつけてみたり、こだわっているので注目してほしいです。

4つ目は白ツイードのジャケットです。下は黒デニムで、ちょっと色を抜いて小さ目のスワロやパールを散りばめてチェーンをつけています。上は上品で下はちょっとカジュアルにしてみました。

――想像するだけでもすごくステキな衣装ですね。反響はいかがでしたか。

めちゃくちゃ評判いいです。今後も使っていきたいくらい気に入っています。

楽器を購入して1から曲作りに挑戦「初めて聴く人でも楽しめるように意識しました」

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――オリジナルの新曲を9曲も披露されていますよね。ご自身で曲作りをしたそうですが、すごいですね。

もちろん僕一人ではなくて、スタッフのみなさんに手伝ってもらいながら作りました。作詞は僕の比重が重めで、作曲はイメージを伝えて作っていただきました。今後は完全に自分だけで作ることもしてみたいなと思っています。

――どんな思いを込めて作られましたか。

ふつうは聴きたい曲があってライブに行くと思いますが、今回のライブはかなり特殊で、なんの曲を歌うかがわからない状態でみんなが来てくれています。なので、初めて聴く人でも楽しめるような曲作りを意識しました。僕が目指すのはわかりやすくて耳なじみのいい音楽です。最近の音が派手でダンスを見せるような曲もめちゃくちゃ好きですが、平成と令和をミックスしたような少し前のアイドルのような楽曲になっています。

――具体的にはどんな曲になっていますか。

1曲目の『I wanna meet U』は、耳なじみが良くて、誰もがさわやかな気持ちになれるような曲調です。2曲目の『恋の上昇気流』は、シティポップを意識しています。歌詞にはちょっとダサい感じを入れてみました。『Unspoken Love』という曲は、聴いていてハズいくらい胸きゅんするような感じですね。可愛い歌詞で、ストレートな思いを伝えています。

――まさに王道アイドルという感じですね。

そうですね。ただ、可愛いらしい曲が多いので『エゴイスティック・ハロウィン』は、ちょっと趣向を変えて俺様チックなエッセンスを入れています。『オトナソーダ』はザ・Jポップを意識したみんなで踊れるような曲です。可愛くダジャレで歌っているけど、言っていることはエモくて、共感してもらえるといいなと思っています。

――衣装とも合っていますね。みんながイメージする王子様というところが根底にある感じでしょうか。

はい。とくに『EVERYBIRTHDAY』は古き良き平成と言うか、これこそ国民的王道アイドルというイメージをしています。一方、『phenomenon』は、明るいだけじゃない、二面性を表現したような曲。『SUPER LADY FIRST』は、楽器強めで音強めのダンス曲で、バランスを考えながらセットリストを作っています。

――バラエティ豊かで素晴らしいです。楽曲づくりの中で苦労した点はありますか。

アイドルは、夢を見てもらうことが仕事でもあります。そこで作詞に関しては、どこまで自分の体験をいれていいのかというところはかなり考えました。

――なるほど。難しいところですね。

そのなかでも『I wanna meet U』と『よんもじ』は自分の思いをかなり入れています。とくに『よんもじ』は、僕しか歌えないような曲になりました。「ごめんね」「好きだよ」「わらって」など、自分が言いたい言葉を四文字で連ねています。ファンのみんなへのメッセージのような曲になりました。『phenomenon』も自分の思いを含めていますが、直接的な言葉ではなく、情景描写を多く入れてみました。

初めて作ったのはごりごりのヒップホップ スタッフから「ちゃうやろ」とツッコミ

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――楽器も一から始めたと聞きました。めちゃくちゃストイックですね。

ファンの人に会いたいけど、曲がない…と悩んでいたら、父親から「じゃあ作ればいいじゃんっ」って言われて。それがスタートでした。曲を作るためには楽器が弾けないといけないなと思って、キーボードとギターと作曲の本を買って、楽器もスクールに通い始めて、機材もそろえました。やっていることはすごくシンプルです。

――いやいや、なかなかできることではないですよ。大変ではなかったですか。

実は、最初はYouTubeで調べて、ごりごりのヒップホップを作ったんですよ。でもスタッフさんから「ヒップホップはちゃうやろ」って言われて。それしかできないからそれを作っていただけですが、自分のやりたいこととは違うと気づきました。

――気づけて良かったです(笑)。ABEMA特別公演として配信もされることになりましたが、決まったときはいかがでしたか。

めっちゃありがたかったです。うれしい悲鳴ですが、「ライブに行きたかったのにチケットが取れなかった」という声が届いていて。僕もすごくもどかしい思いを抱えていました。どうにかして見てもらうことはできないだろうかと考えていたところに、この話をいただきました。より多くの人に見てもらえることができて本当にうれしいです。

――最後にツアー終了までの意気込みを教えてください。

僕自身もライブも、どんどんブラッシュアップしていきたいです。その成長過程もファンのみんなに楽しんでもらいたいと思っています。来てくれた人、配信で見てくれた人、全員が笑顔で終われるようなライブにしたいです!

取材・文:氏家裕子
写真:You Ishii
 

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福本大晴 1st Live Tour 2024 「よんもじ」 ABEMA特別公演
https://abema.tv/live-event/adcb1775-adcd-4bb9-9b48-0a8f6921d228

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