【WWE】SMACK DOWN(9月6日・日本時間7日/カナダ・エドモントン)
仲間外れにされて突如追放されたレスラーが、大幅イメチェンに成功。「筋骨隆々のイタリアの伊達男」として満を持して登場するも…笑撃の“5秒殺”決着に非難と嘲笑の嵐が吹き荒れる事態となった。
WWE「SMACKDOWN」に、イタリア人レスラーであるジョバニ・ヴィンチが5カ月ぶりに復帰。4月に所属ユニットを追放され行方不明だった男が過去の不名誉な扱いを払しょくすべく、新たなイメージで登場。アポロ・クルーズと対戦するも、とんでもない結果が待ち受けていた。
ヴィンチは過去の不甲斐ない戦いぶりが重なり、実力至上主義の欧州連合“インペリウム”追放の憂き目にあってしまう。ボスのグンターに見限られ、盟友だったルートヴィヒ・カイザーに制裁を加えられるなど、散々な形でフェードアウト。しかしここ1カ月ほど「ヴィンチが帰ってくる」というティザービジュアルをWWEが番組内で展開、優雅にリゾート地で佇む“イケオジ”としてキャラ変を匂わせていた。
再デビューとなった「SMACKDOWN」に登場したヴィンチは、グラサンに小綺麗な顔立ちで白い歯を光らせ登場。ハイブランド風のオリジナル・ジャージ姿は、ジム通いが日課のイケてる会社役員という出で立ちだ。ファンからは「ドルガバか?」「いやグッチだろ」と知ってるブランドを羅列する声、さらには「ヴィンチ復活」「ヴィンチ頑張れ!」といった声援や「いやこりゃネタキャラだろ」と感の鋭いコメントが並ぶ。
ABEMAの解説もりおは「インペリウムから追放されてから、自分を見つめ直すことができた。生まれ変わった。最高の仕上がりである」と、心機一転し前向きな”イタリアの伊達男”のSNSのコメントを代読。実況の塩野潤二アナウンサー「これだけVTRが流されるとは相当期待されてますよね」とハードルを上げるが、その実力は如何に?
実況陣も「今まで地味だったが垢抜けた」「サングラスだけでも高そう」とその変貌ぶりを強調。ゆっくりリングインしたヴィンチは、白い歯をこぼしながらアポロをおちょくるような仕草から、手を前に合わせて何か感慨にふけるポーズ。
レフェリーから「さっさと用意しなさい」と注意されるも「ちょっと待てよ」と優雅な立ち回りで両手を挙げ観客にアピールをやめない。大声援のなか、遂にサングラスを外しウィンクとイカしたポーズ。その後も試合を開始を促すレフェリーを無視してゆっくりジャージを半分脱ぎ、大変貌を遂げた筋肉質の肉体を晒すとファンからは「どうしたんだよお前」「悔しいけどかっこいいなw」「こんなヴィンチはイヤだわ」とどよめきが起こった。しかし、直後にとんでもないオチが待ち受けていた。
肉体アピールに余念がないヴィンチにしびれを切らしたレフェリーが「もう待てないファイト!」とゴングを要請。ジャージ脱ぎかけのヴィンチの背後からアポロが襲いかかり、腕で両肩をフックしながら丸め込みカウントスリー。なんと試合時間わずか5秒という出オチにも程がある信じがたいエンディングを迎えた。
塩野アナウンサーともりおは素の声で「えーっ」と唖然。期待していたファンからも「世紀のギャグ」「瞬き禁止」「これは良いキャラ」「まさかのネタ枠」と失笑コメントがズラリ。さっきまで余裕綽々だった伊達男は、ジャージをぶん投げて「おい、ふざけんな、どういうことだよ!」と狼狽し、その姿にアポロは手を叩いて爆笑。いずれにしても”あのヴィンチらしい”復帰戦だった。(ABEMA/WWE『SMACK DOWN』)