将棋の藤井聡太王座(竜王、名人、王位、棋王、王将、棋聖、22)に永瀬拓矢九段(32)が挑戦する第72期王座戦五番勝負は9月18日、愛知県名古屋市の「名古屋マリオットアソシアホテル」で第2局が行われている。ABEMAの中継に出演した遠山雄亮六段(44)は、永瀬九段の研究会の様子に言及。参加者が続々とプロ入りを果たしている現状から「時代を作っている」と語った。
永瀬九段と言えば棋界屈指の研究家として知られ、年末年始はもちろんのこと、タイトル戦の移動日や過去のタイトル防衛達成翌日にも研究会を行ったことなども有名なエピソードだ。
王座戦第2局の解説を務めた遠山六段は、この“永瀬研”に言及。「最近プロになった若い棋士たちは、永瀬さんの研究会で鍛えられたという人が非常に多い。この10月1日付で四段に昇段する吉池隆真三段(19)もそうですし、その前には山川泰熙四段(26)、さらに小山直希四段(24)、岡部怜央四段(25)も永瀬さんの研究会に所属していたそうです。そこで鍛えられて急激に成績が伸びたと皆口をそろえて言っていて、若い人たちにとって相当な刺激の強さがあるんだろうなと感じました」と紹介した。
研究会に入るには上位者側から声をかけてもらうことが通例となっているため、タイトル戦常連のトップ棋士でもある永瀬九段から声をかけられることは若手にとっては何にも代えがたい喜びだ。
また、他の研究会との違いは頻度の多さのほかに、“緊張感”にもあるという。「通常は月1開催のケースが多いですが、永瀬さんの研究会は週1ペース。でも、準備不足の状態が続くと見切りを付けられてしまうこともあるようで…。プロにとっては当然の厳しさですが、若い人にとっては新鮮なようです。なんとかそれに応えようとしっかり準備をするうちに実力がついて、結果プロになっていく、という流れができている」と考察。“永瀬研”が「時代を作っている」と語っていた。
このエピソードにファンも注目。「A級棋士と研究できるのはいい」「まさにブートキャンプ」「エリート養成所!?」「三段は最前線の研究してるだろうし」「モチベあがる」「曹長やね、軍曹の上」「そうこれだけトップなのに稽古つけてくれる人いないよ」「凄いなぁ」「将棋筋肉つきそう」と様々な反響が寄せられていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)