【チャンピオンズリーグ】モナコ 2-1 バルセロナ(日本時間9月20日/スタッド・ルイ・ドゥ)
軽率なパスとファウルに批判が集まっている。バルセロナのDFエリック・ガルシアが、モナコのFW南野拓実を引き倒して一発レッドカード。パスを出したGKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンを含め、現地メディアが問題視している。
チャンピオンズリーグのリーグフェーズ1節で、バルサはモナコと敵地で対戦。事件が起きたのは開始10分だった。GKテア・シュテーゲンがE・ガルシアに出した縦パスを、後方から猛プレスをかけた南野がカット。慌てたE・ガルシアは手を使って南野を引き倒してしまい、決定機阻止で一発レッドカードとなった。
残り80分を数的不利で戦う羽目になったバルサは、16分にMFマグネス・アクリウシュにゴールを決められ失点。28分には17歳のFWラミン・ヤマルがゴラッソで同点としたが、71分にFWジョージ・イレニヘナがネットを揺らされる。ラ・リーガで開幕5連勝と絶好調だったが、E・ガルシアの退場が響いて今シーズン初黒星を喫した。
これを受けてテア・シュテーゲンとE・ガルシアには現地メディアから批判の声。『MARCA』紙は「テア・シュテーゲンのミスパスを眠っていたE・ガルシアはコントロールできず、南野にボールを盗まれた。引き倒したのは間違いなくレッドカード。この退場はバルサに大きな打撃を与えた」と報じた。
また『AS』紙も、「テア・シュテーゲンの誤った判断で、E・ガルシアは極限状態で窒息させられた。南野の位置を確認するために0.5秒ほどボールから目を離し、その後に反射的に引き倒す。9分32秒での退場はCLにおけるバルセロナ史上最速だ」と綴った。
さらに、『ESPN』はとりわけテア・シュテーゲンの判断を疑問視。「テア・シュテーゲンは、左右にノーマークの味方がいたにも関わらず、プレッシャーを受けていた中央のE・ガルシアにボールを出した。彼は直後にレッドカードを受けた」と報道している。
バルサのハンジ・フリック監督が試合後に「開始10分でレッドカードが出た。我々の試合プランは完全に変わってしまった」と語った通り、トップレベルで80分間も数的不利で戦うのは容易ではない。
(ABEMA/WOWSPO/チャンピオンズリーグ)