【U18日清食品トップリーグ2024】東海大学付属福岡高等学校ー京都精華学園高等学校
高校バスケットボールの強豪校が集うリーグ戦「U18日清食品トップリーグ2024」は早くも開幕3週目となり、9月21日(土)は東洋大学 赤羽台キャンパス HELSPO HUB-3アリーナで五試合(男子二試合、女子三試合)が行われた。
第二試合(女子)では東海大学付属福岡高等学校(福岡県)とIH王者の京都精華学園高等学校(京都府)が対戦。先制したのは東海大学付属福岡。開始1分15秒過ぎ、浜口が3Pラインよりも後方から放ったロングシュートは高く美しい軌道の放物線を描いてリングを通過した。浜口は直後にも3Pで連続得点を決めてみせるなど、チームトップの15得点を記録。高い得点力でチームを引っ張る。
京都精華学園もFTで1点を返すも、東海大学付属福岡はベンチから登場した豊田麻莉(1年/PG/7番)が1Q残り7分25秒に3Pを決めて、試合の主導権を握る。豊田は1Q残り4分25秒の場面でも満生小珀(1年/GF/13番)のドライブを絶妙なタイミングでダブルチームでサポートに入ると見事スティール。そのままコート右サイドを駆け上がってボールをプッシュし、FTレーン付近で逆サイドにいた東口にバウンドパスを決める見事なアシストを記録した。
10点差となり、ここまで苦戦していた京都精華学園だったが残り30秒で桃井のハイポストからのキックアウト気味のパスを受けた橋本が3Pを決めるが、1Qは15-8と東海大学付属福岡のリードで終えた。
リズムを変えたい京都精華学園は2Qから積極的にインサイドを攻める。まず開始直後、トップ・オブ・ザ・キーからチームを指揮する林の鮮やかなパスを起点に石渡を経由したボールをユサフがゴールにねじ込むと、ユサフは3分にも左45度からドライブで切り込んでフック気味にシュートを決めて17-17の同点に追いつく。2Qは27-26と京都精華学園が1点差に迫った。ユサフはこの日チームトップの15得点を記録した。
ここからは一進一退の攻防となる。京都精華学園は3Q 2分40秒にユサフが左サイドからドライブレイアップを決めて再び1点差。東海大学付属福岡も4分に東口が3Pを沈めるなど差を広げようとする。そして3Q残り1分、スターティングファイブをベンチで休ませた京都精華学園は満生を起点にこの日チーム2位となる11得点を記録したンガルラ ムクナ リヤ(1年/C/15番)がシュートを決めて、1年生がベンチからチームに勢いをもたらす。
4Qに入ると、ンガルラがトップから3Pを決めて37-37の同点に追いつくと、4分には東海大学付属福岡のターンオーバーからのトランジションでンガルラがまたも得点。流れは京都精華学園に傾いていくが、東海大学付属福岡も豊田の長距離砲、ドライブからのフェイドアウェイと多彩な攻撃パターンで応戦する。
しかし残り2分26秒、京都精華学園はトップの位置にいた桃井がカットインし、しぶとくレイアップを決めて4点差とすると、このまま試合は42-46でタイムアップ。京都精華学園は追いかける時間が長く続いたがIH王者の試合巧者ぶりを示し、見事勝利を飾った。