【セリエA】レッチェ 2-2 パルマ(日本時間9月22日/スタディオ・ヴィア・デル・マーレ)
チームの窮地を救うまさに守護神の働きだった。パルマに所属する日本代表GK鈴木彩艶は、出場停止明けのレッチェ戦に先発出場すると、2点ビハインドの終了間際にゴール前で1対1の大ピンチでスーパーセーブ。このプレーの直後にパルマは1点を返し、さらにもう1点を挙げて同点となっただけに、ファンからも称賛の声が溢れた。
注目のシーンは、パルマが0-2のビハインドで迎えた92分だった。CKの流れからボールを失いカウンターを受けると、最後尾で守備対応していたDFが転倒したこともあり、レッチェのFWニコラ・クリストビッチがゴール前に侵入する大ピンチを迎えた。
しかし、鈴木は冷静だった。ゴール前で相手がボックス内に入るギリギリまで我慢していた日本代表GKは、クリストビッチのタッチが大きくなった瞬間に1対1の距離を詰め寄ってシュートを未然にストップ。しかもボールは相手に当たってゴールキックになった。
鈴木はすぐさまリスタート。その流れから攻め込んだパルマは、93分にFWポントゥス・アルムクヴィストがゴール。さらに95分にはMFアントワーヌ・エノーが同点ゴールを挙げ、0-2から2-2に持ち込んで勝点1を獲得した。
まさに鈴木の神セーブがなければ得られなかった勝点1。SNS上のサッカーファンからは「神ザイオン」「よく止めた」「最後にザイオン!」「手が伸びたな」など絶賛の反応が出たうえ、セービングの直後に得点が生まれたこともあり「実質ザイオン」「ザイオンのセーブからや」「ザイオンの意志が点に繋がった」などの声も出た。
ちなみに、失った2点は「GKにとってノーチャンスだった」という声も多く、逆に地元誌なども鈴木のプレーを高く評価。2試合ぶりにピッチに立った守護神の“神技”がなければ、今節の同点劇は生まれなかっただろう。
(ABEMA de DAZN/セリエA)