【明治安田J1リーグ】サンフレッチェ広島 6-2 横浜F・マリノス(9月22日/エディオンピースウイング広島)
トリコロールの絶対的エースの超人ぶりがよく分かるゴールだ。横浜F・マリノスのFWアンデルソン・ロペスがサンフレッチェ広島との一戦で、巧みなボディフェイントから右足ループでゴールを陥れた。ファンも「完全に手玉に取ったな」「痛快だ!」と大興奮した。
横浜FMが2点差を追いかける前半終了間際だった。アンデルソン・ロペスはセンターサークル付近で縦パスを受けると、強靭な肉体で相手DFを背負ってキープ。右サイドに展開すると、ゴリゴリと激しく身体をぶつけながらタイトなマークを振り切り、ゴール前に駆け上がっていった。
ボールはDF松原健とMF渡辺晧太を経由して、ボックス手前の背番号10の元へ。アンデルソン・ロペスはパスを受けると、利き足の左足裏でボールを細かく転がして徐々に間合いを詰める。ボックス内に踏み込んだ瞬間、左足で鋭いシザースと左方向へのボディフェイクからの縦方向へのドリブルでDF佐々木翔の逆を突いて突破。ここで前に飛び出してきたGK大迫敬介をあざ笑うかのような右足ループシュートを繰り出した。
GKの頭上を越えたシュートはコロコロと転がっていく。DF塩谷司がカバーに入るがわずかに届かず。シュートはネットを静かに揺らした。反撃の狼煙を上げたアンデルソン・ロペスはゴール後、人差し指で自分自身を指さし、己の存在感を誇示した。
実況・江本一真氏が「収まる、点取る、ハマの超人レフティ」と叫ぶと、解説の山岸智氏は「良い仕掛けからボディフェイント。最後のシュートも落ち着いていますよね。GKをわざと転ばせながら浮かせたシュートを打つ。ブラジル仕込みのテクニックでしたね」と称賛した。
ファンからは「ロペスのこういうプレー大好き」「ロペスのゴール、ストライカーっぽくて良かった」「ロペスなら左に行くと思うよな」「完全に手玉に取ったな」「痛快だ!」などの反響が出るなど、エースストライカーの意地の一発を喜んだ。
2023シーズンに22ゴールを挙げてJ1得点王に輝いたアンデルソン・ロペスは、今シーズンもこれで18ゴール目。20ゴールのレオ・セアラ(セレッソ大阪)とは2ゴール差で、2シーズン連続の得点王を視野に入れている。
エースが圧倒的な個の力を示すゴールを決めて横浜FMは勢いに乗ると思われたものの、後半は広島の猛攻を受ける格好となり、2-6の大敗を喫してしまった。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)