【チャンピオンズリーグ】アーセナル 2-0 パリSG(日本時間10月2日/エミレーツ・スタジアム)
誰もが目を疑うようなゴールは、完璧に狙い澄ましたものだった。アーセナルが右サイドのFKから、FWブカヨ・サカがニアを狙ったボールは味方と相手の間をすり抜けてそのままネットを揺らした。相手のパリSGの選手たちも唖然とするゴールには、ファンも「もはや芸術の域」「あのアイデアと精度、誰が考えたんだ?笑」と驚愕していた。
アーセナルは、チャンピオンズリーグ(CL)のグループフェーズ第2節でパリSGと対戦。ポゼッションこそ相手に譲りながらも、20分に鮮やかな個人技と連携からFWカイ・ハヴァーツが先制点を挙げると、35分には目を疑うような追加点を生み出した。
敵陣右サイドの角度のない位置でFKを獲得すると、アーセナルの選手たちが明らかに“狙っている”配置に着いた。ボックス内のファーサイドに密集して立ったのは、MFトーマス・パーテイ、DFガブリエウ・マガリャンイス、DFリッカルド・カラフィオーリ、FWガブリエウ・マルチネッリ、そしてハヴァーツの5人だ。
彼らは何なら話をし、キッカーのサカが蹴る前に手を挙げて合図すると、一気にニアへと走り出す。そしてサカがニアに蹴り込むと、パリSGのGKとDFを含めてその場にいた6人を“通過”して、ボールがゴールへと吸い込まれたのだ。
一体、何が起きていたのか。解説の風間八宏氏が「いやー、おもしろいセットプレーでしたねぇ」と感嘆の声を挙げたのち、リプレイ映像と共にそのゴールのカラクリを説明した。
「(ファーに立った5人)それぞれが、相手のDFが立っている前に、前に、前に入ることで、後ろの選手が(ボールを)見れなくなりました。GKも見えなくなってますね。立っている後ろから入ってくる。これはなかなか対応できない」
明らかにデザインされたセットプレーからの追加点。試合後、スコアラーのサカがこのシーンに言及した。『Arsenal News Channel』によると、「我々はセットプレーに多くの取り組みをしている。偶然じゃない」と話したという。実際、マンチェスター・シティからセットプレー専門コーチのニコラ・ジョバー氏(ミケル・アルテタ監督の腹心)を引き抜いた2021年夏以降、アーセナルはデザインされた“狙った形”のセットプレー・ゴールを激増させている。
まさにしてやったりのゴールには、サッカーファンも感嘆。SNSには「忍者部隊が面白かった」「アーセナルのセットプレー凄いな」「セットプレーコーチがいるってホント?効果的すぎる」「セットプレー、まじでヤバイ。もはや芸術の域」「あのアイデアと精度、誰が考えたんだ?笑」「セットプレーだけで試合決まるレベル」「セットプレー専門コーチがまじ有能じゃね?」など驚きや感動といったリアクションが続々と投稿された。
試合はそのまま2-0で終了。アーセナルは、ボール支配率35%と数字上はパリSGにボールを譲っていたものの、効果的な攻撃と狙い澄ましたセットプレーで優位に進め、ホームで今季のCL初勝利を飾った。
(ABEMA/WOWSPO/チャンピオンズリーグ)
■Pick Up
・キー局全落ち!“下剋上”西澤由夏アナの「意外すぎる人生」
・現役女子高生の「リアルすぎる日常」をのぞき見
・スポーツコンテンツに適したの“ライブ特化型広告”って何?