【チャンピオンズリーグ】シュトゥットガルト 1－1 スパルタ・プラハ（日本時間10月2日／メルセデス・ベンツ・アレーナ）
シュトゥットガルトに所属する20歳の日本人DFチェイス・アンリが、圧巻のフィジカルでエアバトルを制してシュートチャンスを作り出した。チャンピオンズリーグ（CL）初ゴールとはならなかったが、“令和のボンバーヘッド”が見せた圧巻のプレーにスタジアムが沸いた。
シュトゥットガルトは、CLグループフェイズ第2節でホームにスパルタ・プラハを迎えて1－1のドロー決着。ベンチスタートとなったチェイス・アンリは62分、右サイドバックとしてピッチに登場した。
すると、65分に早速見せ場を迎える。右CKのチャンスにショートコーナーを選択したシュトゥットガルトは、キッカーを務めたMFエンツォ・ミロがリターンを受けると、左足でダイレクトクロスを入れる。
ふわりと浮いたボールはファーサイドへ渡るが、DFジェフ・シャボーのヘディングシュートは上手く当たらず。そのこぼれ球に競り合ったチェイス・アンリは、後ろに下がりながらのジャンプとなったが、ぶつかった相手選手を吹き飛ばすほどのフィジカルの強さを見せる。さらにこぼれたボールを素早く回収し、右足でシュートを狙った。
シュートは相手に当たって枠外へと飛んでしまいCL初ゴールとはならなかったが、本拠地メルセデス・ベンツ・アレーナのサポーターは大歓声。実況の大澤幹朗氏は「チェイス・アンリ！ チェイス・アンリ！」と大興奮で伝え、解説の都並敏史氏も「おぉぉっ！」とゴールに迫るチェイス・アンリに驚いた様子だった。
2022年に福島県の尚志高校からJリーグを経由せずにシュトゥットガルトのセカンドチームに加入したチェイス・アンリは、今夏にトップチームへと昇格。DF陣の怪我人続出という事情もあり、このスパルタ・プラハ戦を含めてここまで公式戦7試合に出場するなどチャンスを得ている。10月3日に発表予定の日本代表への招集も噂される逸材のパフォーマンスに今後も要注目だ。
（ABEMA／WOWSPO／チャンピオンズリーグ）
