【チャンピオンズリーグ】シュトゥットガルト 1-1 スパルタ・プラハ(日本時間10月2日/メルセデス・ベンツ・アレーナ)
敵地が騒然となる圧巻のゴラッソが決まった。1点を追いかける状況でスパルタ・プラハのMFカーン・カイリネンが、ボックス手前右の位置で得たFKを直接狙うと、防ぎようのない神コースへ鋭く曲がりながらゴールへ。ポストに当たってネットを揺らしたミラクルショットに「とんでもない直接FK」とサッカーファンも驚愕した。
チャンピオンズリーグ(CL)グループフェーズ第2節で、スパルタ・プラハは敵地に乗り込んでシュトゥットガルトと対戦。7分に先制を許して早々に追いかける展開となったアウェーチームだったが、32分にフィランド代表MFの左足がチームを救う。
カウンターで相手陣内へと攻め込むとボックス手前の左でFWアルビオン・ラフマニが倒され、スパルタ・プラハが絶好の位置でFKを獲得する。カイリネンは倒れたラフマニの手を引いて起こすとすぐにボールを要求し、セットして集中力を高めた。
シュトゥットガルトの本拠地メルセデス・ベンツ・アレーナは、耳をつんざくような大ブーイング。それでもカイリネンは意に介さず、短い距離の助走から左足を振り抜く。鋭いカーブがかかったシュートは大きく曲がり、横っ飛びしたGKアレクサンダー・ニューベルの手の届かない“神コース”へ。右ポストの内側を直撃してゴールネットを揺らした。
大ブーイングしていたシュトゥットガルト・サポーターが思わず沈黙した一撃を、解説の都並敏史氏は「いやーギリギリ! 良いカーブ! 素晴らしい。このキックの質は、左サイドに蹴るような足首の角度と姿勢でしたが、そこから思いっきり逆に曲げてきた。しかも角の角。GKもなかなか取れないね」と驚きを持って伝えた。
また、SNS上では「ベストゴール級」「カイリネンえぐすぎ」「とんでもない直接FK」「すごい綺麗なFK決めたね」とカイリネンを称賛する声が多く寄せられていた。
カイリネンはこのFKについてUEFA公式サイトでコメント。「とても素晴らしいFKだったね。上手く打てたよ。打つと決めて、最終的にはゴールにすることができた。まだリプレイを見ていないけれど、きっと何度も見ることになるだろうね。とても満足しているよ」と、手応え十分の一発となったようだ。
カイリネンのゴールで追いついたスパルタ・プラハは、押し込まれる展開が続くも勝ち越しゴールは許さず。敵地で貴重な勝点1を獲得している。なお、この試合ではシュトゥットガルトに所属する20歳の日本人DFチェイス・アンリも62分から途中出場し、敵をなぎ倒してシュートを放つなど存在感を放っている。
(ABEMA/WOWSPO/チャンピオンズリーグ)