日本代表の森保一監督は10月3日、ワールドカップ・アジア最終予選に向けた招集メンバーを発表。10日(日本時間11日)にアウェーでサウジアラビア代表、15日にホームでオーストラリア代表と戦う27人の顔触れで考えると、6月と9月の4試合で採用された3-4-2-1システムの採用が濃厚に見える。
ただ、第二次森保ジャパンは2023年の発足当初から長く4バック(4-1-4-1と4-2-3-1)を基本形にしてきたうえ、さらに森保監督は2022年カタール・ワールドカップや直近4試合でいきなり3バックを採用と実は策士の一面もある。この10月シリーズでも大方の予想を覆し、4バックをスタート、あるいは試合途中から使ってくる可能性も決して捨てきれない。4-1-4-1採用時の予想序列を整理する。
まずGKは、システムにかかわらず鈴木彩艶(パルマ)がスタメン最有力。大迫敬介(サンフレッチェ広島)と谷晃生(FC町田ゼルビア)が二番手の座を争う。
最終ラインは、本来レギュラー格の冨安健洋(アーセナル)、伊藤洋輝(バイエルン)、中山雄太(FC町田ゼルビア)の3人がコンディション不良で招集外。その事情を考えると、右から菅原由勢(サウサンプトン)、板倉滉(ボルシアMG)、谷口彰悟(シント=トロイデン)、町田浩樹(ユニオン・サン=ジロワーズ)と並ぶ形がファーストセットだろう。町田は本来CBだが、第二次森保ジャパンでは左SBも経験している。
バックアッパーは右SBが望月ヘンリー海輝(FC町田ゼルビア)、CBが高井幸大(川崎フロンターレ)と瀬古歩夢(グラスホッパー)、左SBが長友佑都(FC東京)となる。
中盤のアンカーは、遠藤航(リヴァプール)が一番手。ただ、このキャプテンはリヴァプールでベンチ生活が続くだけにコンディションが未知数で、実績十分の守田英正(スポルティング)はもちろん、海外組込みのフル代表には初参加となる22歳の藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)にもチャンスが回ってくるかもしれない。
2列目は文字通りの多士済々。今年に入って以降の代表出場歴を考慮して堂安律(フライブルク)、久保建英(レアル・ソシエダ)、南野拓実(モナコ)、三笘薫(ブライトン)を一番手としたが、実力的には伊東純也(スタッド・ランス)と鎌田大地(クリスタル・パレス)も遜色はないし、田中碧(リーズ)、中村敬斗(スタッド・ランス)、前田大然(セルティック)、旗手怜央(セルティック)らも出場機会をうかがう。
CFは、一番手が上田綺世(フェイエノールト)。二番手が小川航基(NEC)、そして三番手がイングランド2部で8試合・4ゴールと結果を出して初招集された大橋祐紀(ブラックバーン)という序列だ。
はたしてサウジアラビア戦とオーストラリア戦は、大方の予想通り3バックなのか、それとも4バックが採用されるのか。森保監督の采配に注目が集まる。