企業が入社してほしい学生に内定交渉オファーを出し、学生が企業を選ぶ“逆転型就職活動”を実現するABEMA『キャリアドラフト』。9月27日の放送回に出演した学生が、“トライアスリート”としての経験や海外インターンでの実績を中心にプレゼンテーションを行い、見事ゴールドオファーを獲得した。
同番組は、事前面接を勝ち抜いた12人の学生が、ステージ上で2分間の自己PRを行い、服装や持ち物など全て自由なプレゼン空間で「自分」を売り込む。その後、面接官による10分間の質問タイム、1分のジャッジメントタイムを経て、100を超える企業の人事担当者が3つの判断を実施。選択肢は「オファーなし」、会社に来てほしい意思を示す「シルバーオファー」、初年度年収を500万円以上出しても交渉したい意思を示す「ゴールドオファー」(1社1回のみ)だ。
小島さんは自己PRで、自身が挑戦という種目のアスリート“トライアスリート”であると説明。陸上・トライアスロンの全国大会出場経験や、アフリカでの農業プロジェクト、自転車での日本一周、そしてインドでの教育ベンチャー企業における長期インターン経験を紹介した。特にインドでの経験を通じて「仕事ってこんなに楽しいんだ」と感じたことを強調し、「トライアーティスト」として挑戦を描く側に回りたいという将来のビジョンも語った。
■古舘伊知郎「みなぎる自信はどこから?」
笠井信輔(元フジテレビアナウンサー):すごくパワーもあって、とても好感を持てるんですけど。どんな事業をしたいのか、何をしたいのかっていうところはどうですか?
小島:教育ベンチャーに携わって思ったことが、日本はネガティブだなと。例えば、大人が自分のやりたいことを一本突き詰めている、そうした人がいっぱいいたら子どもはどう思えるか。「僕もできるんだ」「これもできるんだ」と、それが教育の在り方かなと思いまして。マルかバツではなく、「できるんだ」という意識を持って、あらゆる方面に伸びていく。これが、私がこれからやっていきたいことになります。
笠井:すごく大きなことをお話しされたのですが、具体的には子どもの教育に携わりたい?海外で?
小島:世界で子どもの教育に携わっていきたいです。それと学生です。
笠井:どの企業がオファーをくれるかわからない中で、自分が仕事を選んでいく立場に変わっていくわけですけれども、そこに不安はないですか?
小島:ないです。自分の分野で、このビジョンを達成できるところであれば、全力で働きます。そういう人間です。
古舘伊知郎(ファシリテーター):これだけみなぎっている自信、その源は何だと思ってますか?
小島:失敗しても成功するまでやり続けようと思っているので。インドで働いて思ったんですけど、人生は一度きりではなく、輪廻転生するんですよ。もし今回ダメでも、次があればいいんじゃないかと。何回も生きて、何回もおもしろい事業を作ったら、次はまた面白くなる。それが僕の理想です。
前田裕二(SHOWROOM社長):めちゃくちゃいいですよね。何より、本人の熱さが周りに伝染しそうな感じ。まだ実力はわからないんですけど、「なんか楽しいじゃん」って人がいると、本当にそうなっていく。ゴールドを出したいぐらいの気持ちではあります。ただ逆に、企業に入る必要あります?そこまでビジョンと自信があるのであれば、起業すればよくないですか、と。
小島:今年は起業を目標にしています。なぜ会社に入るかというと、より大きく、より成長が続く事業を作り上げられる可能性があるので。ビジョンが合って、かつ仲間がいれば、もっと大きなものができるということに可能性を感じています。
前田:ファーストキャリアとして企業にこだわってるわけではなく、ビジョンが共鳴できるところで力を発揮してみてもいいかな、っていう考え方なんですね。
小島:そうです。私のゴールは社会をめちゃ良くしたいので、それが達成できればと。
吉川美代子(元TBSアナウンサー):インドの人と仕事している人に聞くと、「ものすごく大変だ」「自我の主張がすごい」って言うんです。そこで「仕事ってこんなおもしろいんだ」って見出した根性も素晴らしいと思います。1つ聞きたいのは、同志はどう集めたり見つけたりしますか?
小島:それはシンプルな答えを持っていて、ビジョンを共有すればいいと。共鳴してくれるなら来てくれますし、そうでなかったら来ない。私はビジョンが固まったので、熱量そのままに共有したいです。
最終的に、小島さんは35社のシルバーオファーと、1社のゴールドオファー(Zenken株式会社)を獲得した。Zenkenの担当者は「事業とのシナジーを感じた」「うちの社員なんじゃないかと思うぐらい」と、ゴールドオファーを出した理由を説明。小島さんは、この結果に対して「自分が思うことを伝えられたので、すごくうれしかったです」と感想を述べた。