1966年、静岡県清水市で一家4人が殺害された通称「袴田事件」。袴田巌さんは死刑判決を受けたが、今年9月26日の再審で無罪判決が言い渡された。20年以上袴田事件を取材してきた、映画監督の周防正行氏は姉・ひで子さんの人生を賭けた闘いを見続けてきた。
 周防氏はひで子さんについて「袴田さんが精神的に少しバランスを崩されて、ひで子さんにも会わなくなった。それでも毎月通って『あなたの味方はいる』ということを伝え続けた。本当に…弟さんの無実を信じて、その時の状況に合わせて自分ができることをやって闘い続けて。本当にもうひで子さんすごいです、できないです」と尊敬の念を示した。