確かに「カラダを売ってこい」とは言われたけれど、まさかそんなものを売ってくるとは……。アニメ「来世は他人がいい」第1話のラストに、関西の暴力団組長の孫で女子高生の染井吉乃(CV:上田瞳)が、突然同居することになった婚約者で関東の暴力団総長の孫・深山霧島(CV:石田彰)相手にドスの利いた関西弁で啖呵を切るシーンが待っていた。
【映像】400万が入った紙袋を置き「人生メチャクチャにしたる」と鬼の形相でドスを利かせる吉乃
10月7日より放送がスタートしたアニメ「来世は他人がいい」は「月刊アフタヌーン」(講談社)にて連載中の小西明日翔氏による人気漫画が原作。関西最大の暴力団「桐ケ谷組」直系「染井組」組長の孫娘・吉乃と、関東最大の暴力団「砥草会」直系「深山一家」の総長の孫・霧島の恋物語が描かれる。
吉乃は、祖父である「染井組」組長・染井蓮二に勝手に縁談相手を決められてしまった。それが同じ極道である「深山一家」総長の孫・深山霧島だった。吉乃は東京まで会いに行ったものの、顔も見たことがない相手との婚約など乗り気ではなかったが、トントン拍子に同居が決まり、霧島と同じ東京の高校への編入も決まってしまう。
何を考えてるか読めない霧島、そして霧島との仲を妬んで絡んでくる同級生女子たちと、東京での高校生活は戸惑いだらけだった。吉乃は、普段は温厚な霧島が不意に見せる冷徹な顔に違和感を覚える。そして初めての東京での買い物に2人で出かけた際、吉乃は怪しい男3人に声をかけられ危険な目に遭いそうなところを、霧島に助けられる出来事があった。しかしそこで、第一印象こそ絵に描いたような好青年な霧島の本性がとんでもないことが発覚した。
霧島は3人組をあっという間に血祭りにあげながら、ドン引きした吉乃が止めてもその手を休めない。なんでもないことのように嗜虐性を見せる霧島に吉乃が戸惑っていると、「はあ、もうダメだ!面倒くさい!」と本性を現し始めた。霧島の好みは相当エキセントリックな女性で、自身の嗜好も変態気味。吉乃は普通すぎてもう飽きてしまったのだという。すでに相手をするのも面倒になったという霧島は「せめて俺の儲けになる女になってくれない?吉乃の取り柄ってその顔とカラダだろ?それ売って金にしてくれない?実はウチが関わってるデリヘルがあって……」と吉乃に提案までする始末だった。
そのうえ学校では自身へのイジメまで始まってしまった現状に吉乃の心も折れかけたが、祖父との電話で一念発起。大阪には帰らないことを決意する。それから2週間、吉乃は霧島の前から姿を消していたが、再び学校で霧島の前に紙袋を持って現れた。袋の中に入っていたのは、なんと現金の束……!「売ってきたったわ、カラダ。腎臓片方400万!」とまさかの意趣返しをしてみせ、「これから先、一生塩分控え目の生活やっちゅうねん!」と不敵な笑みを浮かべたのだった。
■第1話「負け犬に出る幕はない」
【あらすじ】
女子高生の染井吉乃は、祖父である関西最大の暴力団「桐ヶ谷組」直系「染井組」の組長、染井蓮二がいつの間にか決めていた縁談相手の深山霧島の存在を知り、生活を共にするため大阪から東京へ引っ越すことになる。関東最大の暴力団「砥草会」直系「深山一家」の家系でありながら、人当たりがよく優しい性格の霧島に迎え入れられ、安堵する吉乃だった。しかしある日、吉乃はとある事件をきっかけに霧島の本当の姿を目の当たりにしてしまう。
(C)小西明日翔・講談社/来世は他人がいい製作委員会