【スーパーフォーミュラ】第7戦(決勝・10月13日/富士スピードウェイ)
セーフティーカー(SC)が3度も入る波乱の展開となった第7戦。SC中は、ピットインしてタイヤ交換する時間を短縮できるので、ピットは大渋滞となり混乱が起きやすい。今回も、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がピットアウトする際にアクシデントが起きた。
13周目、大嶋和也(docomo business ROOKIE)は、後ろから国本雄資(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)に追突されると、2コーナーの外側で停止。再始動はできなかったため、マシン回収のためSCが入ることとなった。
ここまでタイヤ交換をしていなかったドライバーが続々とピットインするなか、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)もSC中にピットイン。タイヤ交換を終えてピットアウトすると、SC前にタイヤを交換していた牧野が丁度ホームストレートに戻ってきて、1コーナーで並びかける形となった。
ピットアウトするマシンと、コース上にいるマシンのどちらに優先権があるかは、ホワイトラインが切れる場所でどちらが前にいるかで判断される。その場では牧野が前に出る形となったが、リプレイ映像を見返しても、どちらが先にラインを割ったか判断できないほどギリギリ。
牧野は無線で「審査員の判断で戻すなら戻す(ポジションと佐藤と入れ替える)し、でも俺が前にいたよ。だって、あいつ俺の右リアにぶつかって来てるんだよ。その時点で俺が前でしょ」とチームに訴えた。しかし、結局審査員の裁定によって、佐藤が先にラインを割ったと判断され、牧野は佐藤と順位を入れ替えることとなった。
このギリギリの攻防を見て、ABEMAの視聴者も「あぶねえええ」「写真判定」「VAR」「ぎりぎり」と、どちらが前に出たかで盛り上がっていた。
(ABEMA『スーパーフォーミュラ2024』/(C)JRP)