いわゆる「袴田事件」で問題視されている事件報道。元検事の亀井正貴弁護士は「検察とメディアは非常に近い関係にある」と証言する。
 1966年、静岡県清水市(現・静岡市清水区)のみそ製造会社・専務宅が全焼し、焼け跡から一家4人の遺体が発見され、袴田巌さん(88)が強盗殺人放火の容疑で逮捕。1980年、最高裁で死刑が確定した。2014年、静岡地裁は第2次再審請求を認め、再審開始を決定。死刑執行を停止し、袴田さんは釈放された。そして2024年9月26日に再審無罪判決が言い渡され、10月9日に検察が上訴権を放棄したことで無罪が確定した。