将棋のヒューリック杯第96期棋聖戦一次予選準決勝が10月17日に行われ、西山朋佳女流三冠(白玲、女王、女流王将、29)が小山怜央四段(31)に111手で勝利した。
棋士編入試験に挑戦中の西山女流三冠が、圧巻の指し回しで一次予選決勝進出を決めた。同試験の経験者でもある小山四段との対戦となった本局は、向かい飛車の出だしから西山女流三冠が圧倒。終始緩みのない指し回しを見せ、“先輩”から大きな白星を奪ってみせた。
勝利した西山女流三冠は同日午後2時から予定されている「イ組」決勝で、自身2度目の二次予選進出を目指して飯島栄治八段(45)対 谷合廣紀四段(30)の勝者と対戦する。
西山女流三冠が同時並行で挑んでいる棋士編入試験は、現在1勝1敗で進行中。全5局が予定されているが、そのうち3勝を挙げれば合格となり、史上初の「女性の棋士」が誕生することになる。編入試験第3局は、若手棋戦の加古川青流戦で優勝を飾ったばかりの上野裕寿四段(21)を試験官に、11月8日に関西将棋会館で行われる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)