主に子どもの間で流行する手足口病の全国での患者報告数が8週連続で増加し、1医療機関あたりの患者数が11週ぶりに「10人」を超えました。
国立感染症研究所によりますと、10月13日までの1週間で、全国約3000の医療機関から報告された手足口病の患者数は3万3760人でした。8週連続の増加で、1医療機関あたりでは「10.78人」となり、11週ぶりに「10人」を超えました。
全国41の都府県で警報基準レベルの「5人」を上回っていて、愛媛県の「28.25人」が最も多く、次いで山形県が「26.61人」でした。
毎年、夏場を中心に感染が広がる傾向があり、2024年も7月をピークに一時は減少していましたが、8月の下旬から再び増加に転じていました。同じ時期では過去10年で最も多く、異例の流行となっています。
手足口病は手のひらや足の甲、口の中などに水ぶくれを伴う発疹ができるウイルス性の感染症で、まれに髄膜炎や脳炎、心筋炎など重症化するおそれがあります。有効なワクチンや予防薬はなく、厚生労働省はSNSなどを通じて、しっかりとした手洗いやタオルの共用を避けるなどの感染対策を呼び掛けています。(ANNニュース)