【チャンピオンズリーグ】レアル・マドリード 5-2 ドルトムント(日本時間10月23日/サンティアゴ・ベルナベウ)
チャンピオンズリーグ(CL)で最多優勝を誇る超名門クラブが、伝統の力、「新銀河系軍団」と謳われる圧倒的なクオリティー、そしてマドリディスモ(最後まで諦めない精神)を見せつけた。レアル・マドリードがCLで後半だけで5ゴールを奪う信じられない大逆転劇。世界中を驚愕させた。
CLリーグフェーズ3節で、昨シーズン準優勝のドルトムントと対戦したレアル・マドリードは、前半に2失点する苦しい展開。しかし、60分にDFアントニオ・リュディガーの爆裂ヘディングで1点差とすると、62分にFWヴィニシウスがワンタッチ弾で同点とし、83分にDFルーカス・バスケスが勝ち越しゴールを決める。さらにヴィニシウスが86分に80m爆速ドリブルからスーパーゴラッソを叩き込むと、90+3分にもヴィニシウスが個人技で加点し、終わってみれば5-2でドルトムントを完全に粉砕した。
レアル・マドリードは昨シーズンを含めてCLの優勝回数が歴代最多の15回(2位はミランの7回)。その伝統の力、ヴィニシウスをはじめとする個々のクオリティー、そしてマドリディスモをまざまざと見せつけた格好で、ハットトリックを達成した殊勲のヴィニシウスが「自分たちを信じていた。CLは僕らの大会。また優勝したいんだ」と胸を張ったのも頷ける。
この大逆転劇には、欧州メディアも驚きを隠せなかったようだ。スペイン紙『MARCA』は、「わずか33分間で5ゴール。前半はアイデアも信念も足りなかったが、後半は欧州2位のクラブを容赦なく圧倒した。奇跡だ。意味が分からないから、理解しようとしないでください。この感動的なジェットコースターに慣れているベルナベウのファンと同じように、このショーを楽しめばいい」と感嘆した。
また、衛星放送『ESPN』も「なんて試合だ!マドリードのファンは、この45分間を永遠に忘れないだろう。マドリードほどCLで逆転劇を見せるチームはない。ヴィニシウスはなんて凄いんだ」と興奮気味に報じ、さらに敵国ドイツの『Bild』紙も「ドルトムントが本当の恐怖を体験。前半は本当に強かったが、後半は完全に圧倒された」と自虐的に綴った。
レアル・マドリードは10月27日、ラ・リーガ11節でバルセロナと対戦予定。CLの大逆転撃はチームを間違いなく後押しするはずで、クラシコの戦いぶりも必見だ。
(ABEMA/WOWSPO/チャンピオンズリーグ)